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インド・ガネーシャ通信 NO.558 インドのスラム一掃キャンペーン
2025年8月7日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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7月号はモトワニ先生がお仕事でお忙しく
ガネーシャ通信はお休みでした。
そして8月号の原稿とともにモトワニ先生
からビッグニュースが届きました。
「私の本がヨーロッパの定評あるWalter E.
Masing賞を受賞することになりました。
選考の理由は英語ですが、以下の通りです。
品質管理のノーベル賞のようなものです。」
受賞内容は8月号の記事のあとに掲載をし
ます。
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◇◆インド人からのインド便り No.143
インド・デリー在住
by-プレム・モトワニ
(元インド・ネルー大学教授)
インドのスラム一掃キャンペーン
2009年に8つのアカデミー賞を受賞し、世界
的に大ヒットした映画「スラムドッグ・ミ
リオネア」はムンバイ最大のスラム街ダラ
ヴィで撮影された。そのダラヴィの再開発
プロジェクトが現在進行中で、マスタープ
ランは完成に近づき、住民再定住のための
建設工事も開始されている。このプロジェ
クトは、アジア最大のスラム街を近代的な
地域へと変貌させ、住宅とインフラ整備に
重点を置くことを目指している。しかし、
ムンバイの約半分の人口がスラムに住んで
いて、ムンバイからスラムを完全に解消す
ることは大分先のことになろう。ムンバイ
の再開発が急ピッチで進んでいるが、今で
も高層の「億ション」のすぐ側にスラム街
がある。
一方では、首都圏(デリー、グルガオン市、
ファリダバード市)でここ2ヶ月スラム一
掃キャンペーンが実施中である。しかし、
ムンバイのキャンペーンと違うのは、スラ
ムの住民のリハビリの計画を完全に立てず
にスラムの取り壊しが行われていることで
ある。政府が1LDKのアパートを5万戸建て
たが、その数が全然足りないことと現在の
スラムからかなり離れていることが多いた
め、住民の間に移転に対して抵抗がある。
今年2月のデリーの州選挙の際B J P(イン
ド人民党)が「スラム街を再開発し、スラ
ム街があるまさにその場所にちゃんとした
アパートを建てる」と約束して投票を求め
たが、27年ぶりにデリーの選挙で勝った
直後にスラムの取り壊しを始めたため、貧
困層の間に強烈な怒りや不満が募っている。
このキャンペーンはスラムだけではなく、
歩道や道路の上で屋台・出店をしている業
者に対しても実施されている。インドで都
市開発が計画的に行われてこなかったから、
地方からの出稼ぎ労働者が公共地にスラム
を建て、男性が運転手や歩道の上に屋台・
出店をし、女性が近くの家庭でメイドをや
るパターンである。このキャンペーンによっ
て貧困層は一度に家庭も仕事も失うことに
なったため、ダブルパンチで、多くの人た
ちが止むを得ず田舎に帰ることになった。
その結果、首都圏で手伝いさんやドライバー
が急に不足し、特に共働きや年配の中流の
家庭にまで影響を及ぼしている。
このキャンペーンは、都市の健全な発展、
景観の改善、インフラ整備、渋滞緩和や衛
生環境の改善を促すための政策の一環とし
て実施されていている。確かに、このよう
な政策が必要だが、見切り発車のような気
がしてやまない。
【了】
Walter E.Masing賞受賞記事
【Congratulations! It is my pleasure to
inform you that you are the recipient
of the International Academy for
Quality (IAQ) Walter E. Masing Book
Prize 2024 for your book "Becoming
World Class: Lessons from Made in Japan".
The International Academy for Quality
Board of Trustees has approved the
nomination at the last meeting based on
the recommendation of the W. Masing
Book Prize Committee.
About the recognition
The Academy wishes to recognize
excellence in a published book that has
significantly increased the world's
quality knowledge. A panel of
Academicians judges book candidates to
determine the most noteworthy book on a
subject in the discipline of quality
management for the year.
In this case, the panel found that
your book addresses "a very interesting
cultural perspective for the adoption
of best practices in the industry using
the specific example of Japanese
Management Practices (JPM). Your
extensive experience with the focus
topic is well reflected, not only from
a cultural perspective but also through
various technological requirements."
They also concluded that the book
serves as a good guide to identify
potential constraints and barriers to
adopting best practices in the industry.
In particular, the intangible cultural
aspects that are essential to the
success of business initiatives are a
valuable asset of your book.
【日本語訳】
おめでとうございます!このたび、ご著書
『Becoming World Class: Lessons from
Made in Japan』が、国際品質アカデミー
(IAQ)ウォルター・E・マシング書籍賞
2024の受賞者に選出されましたことを、心
よりお祝い申し上げます。
国際品質アカデミー理事会は、前回の会議
において、W. マシング書籍賞選考委員会の
推薦に基づき、受賞候補の選考を承認しま
した。
受賞について
当アカデミーは、世界の品質知識の向上に
著しく貢献した出版物に、その卓越性を表
彰することを目的としています。品質管理
の分野において、その年最も注目すべき書
籍を決定するため、アカデミー会員で構成
される審査委員会が候補作品を審査します。
今回の審査において、審査委員会は、ご著
書が「日本の管理手法(JPM)を具体例とし
て、業界におけるベストプラクティスの採
用に関する非常に興味深い文化的視点を提
供している」と評価しました。ご著書は、
対象テーマに関する豊富な経験が、文化的
視点だけでなく、多様な技術的要件を通じ
て適切に反映されています。また、ご著書
は、業界におけるベストプラクティスの採
用における潜在的な制約や障壁を特定する
ための良いガイドとなることが結論付けら
れました。特に、ビジネスイニシアチブの
成功に不可欠な無形的文化的な要素は、ご
著書の貴重な資産です。
【了】
〈モトワニ先生おめでとうございます。〉
★最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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