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インド・ガネーシャ通信 NO.506 インドでコロナウイルス「第二波」 感染者急増!
2021年5月24日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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新型コロナに罹られて入院されていらしたモトワニ先生から
5月号の原稿が届きました。
【著者も感染者の一人で、肺炎で18日間も入院し、幸いに
重症化せずに済んだので助かったが、持病、特に糖尿病を
持っている感染者は死亡する傾向にある。】本文から
モトワニ先生とは20年以上の家族ぐるみのお付き合いが
ありますが、先生がご病気をされたことは記憶にありません。
コロナはほんとに怖い病気だと思いました。
【読者の感想】にインド在住石井博子が感想を書きました。
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◇◆インド人からのインド便り No.90
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元 インド・ネール大学教授)
日印文化比較:
インドでコロナウイルス「第二波」 感染者急増
インドにおけるコロナの第二波前回の原稿で、インドの
1月ー2月のコロナ新規感染者が一日1万人、3月末には
一気に一日に6ー7万人にまで増加したと書いた。
しかし、その直後の4月中旬から第二波がさらに悪化し、
感染者は一日35万人から40万人にまで急増し世界中を
驚かせた。
第一波で死亡者の多くが高齢者だったが、4月の第二波では
年齢を問わずに一日4千人近くが死亡した。
現在(5月下旬)、新規感染者数は減少し一日25万人に
なったが、死亡者の数が未だに4千人近い。
中には、20ー30代の若い人も多い。
著者も感染者の一人で、肺炎で18日間も入院し、幸いに
重症化せずに済んだので助かったが、持病、特に糖尿病を
持っている感染者は死亡する傾向にある。
そしてここ一ヶ月、致死率の高い稀な真菌感染症
「ムコール症」で悩む感染者も多い。
しかし、第二波を拡大させた主な要因は、コロナそのものよりも
医療インフラ(病院に人工呼吸器・酸素付きのベッドの数、
PCRテストの実施)の未整備、
医療機器(酸素濃縮器、酸素ボンベ)の供給不足、
前回も紹介した延期できたイベント
(地方選、スポーツ大会、ヒンズー教の祭り)の開催、
一般人の間に規律のなさ(ちゃんとマスクをしない、
対人距離を守らない、結婚式における招待客の制限を無視し
大勢の招待客を招く、富裕層が海外に遊びに行く)などがあり、
その責任は政府、行政と一般人にあるように思う。
今年1ー2月、インドでの感染者数が第一波の昨年6ー7月に
比べて急減し、またワクチンが開発されたことから、
インドでコロナが一掃されたと思われた。
そんな折、第二波が発生し、上述の医療インフラの大混乱が
起こったのだ。
どこの病院にも部屋がない。
そのため、首都圏(半径50キロ)だけではなく、数百キロ
離れた町に部屋があると聞いて車で向かう人もいて、中には
途中で酸欠で患者が死亡する例も少なくなかった。
入院を諦めた人にとってもう一つの選択肢は、酸素濃縮機や
酸素ボンベを買って自宅で酸素を補うことだったが、買おうと
思っても、すでに売り切れでどこからも買うことができなかった。
そのため、車の中、自宅や道端で死ぬ患者のテレビ報道を観て、
何か映画を観ているような感じだった。
今回の痛い経験に基づいて皆(政府、行政、医療関係者、一般人)
に目覚めてほしい。
そうでないと「二度あることは三度ある」と言うように、
この先も同様なことが十分起こり得る。
【了】
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【読者の感想】 デリー在住 石井 博子
私もモトワニ先生と同じ時期デリーにおり、医療崩壊の
恐怖をテレビを通し、また住んでいる地域の人たちの
様子から感じていました。
第二波はさまざまな変異株がデリーに入り込み、第一波の
勢いとは全く違いました。
あっという間に人々が感染し、次第に知り合いが罹り、
近所の人が罹り、感染の恐怖と隣り合わせに生きて
いることを痛感しました。
日本で報道されていた映像は事実です。
感染者数が増えたと思ったら一瞬にして医療崩壊。
市民が立ち上がり、NGOやお寺などで医療用酸素の
提供が行われ、藁をもすがる思いで酸素をもらいに
行くも、途中で息絶えてしまう。
先生も仰っているように、テレビに映し出される映像は
非現実のようでいて、もしかしたら明日の我が身でも
あるのです。
デリーは4月17日から実施しているロックダウン
(都市封鎖)の成果もあり、日々の新規感染者数は
2000人まで抑えています。
今はベッドに空きもあり、ようやく峠を越えた感じがします。
現在までワクチン接種は約2億人(1.5億人が接種完了、
5000万人が1回接種済み)が行いました。
インド政府は、第三波はワクチンの接種率次第で防げる
ことができる、と言っており、供給不足のワクチンの生産を
早急に進めているところです。
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【最後に】
インド・デリーで仕事をしている石井博子がブログで
インドコロナ情報をお伝えしています。
本人もワクチン接種をしましたが、副反応が強く
苦しんだ状況を赤裸々にお伝えしています。
【ブログから】
「ワクチンの副反応からは回復したのですが、流石に
半日の間に熱が急上昇し急降下したのが影響したのか、
心身ともに復活するのに時間が必要でした。
お陰様で、今は元気です。」
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ご覧いただけましたら幸いです。
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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