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インド・ガネーシャ通信 NO.515 格差問題と「二つのインド」
2022年1月14日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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新年おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくご愛読お願い申し上げます。
日本では、新年早々オミクロン株が急拡大。
インドは昨年末頃よりオミクロン株急拡大で、今日現在(1月14日)
非常事態宣言が出ていて、外出など厳しい制限とのことです。
今月の記事は「格差問題と『二つのインド』」です。
本文より
【インドのことを英語で「India」, そしてヒンデイー語で「Hindustan」と言う。
それを格差問題のため国内でずいぶん前から「二つのインド」と言っている。】
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◇◆インド人からのインド便り No.99
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元 インド・ネルー大学教授)
日印文化比較:格差問題と「二つのインド」
インドのことを英語で「India」, そしてヒンデイー語で「Hindustan」と言う。
それを格差問題のため国内でずいぶん前から「二つのインド」と言っている。
つまり、前者は富裕層や安定な職を持つ中流を指すもので、後者は
農家やその日暮らしをしている大半の人口を占める貧困層を指している。
これは、日本での「勝ち組」と「負け組」によく似ている。
両国で新型コロナウイルス発生後格差問題がさらに拡大したため、
注目を浴びている。
まず、インドだが、ここ一年以上株式市場が史上最高値を記録しており、
大手企業の利益率が例年よりはるかに高いのに対し、90%以上の人口の
収入が減少していて政府からの無料の食料配給に頼っている人口が
半分以上を占めている。
インドの問題は非正規労働者が圧倒的に多くて、雇用構造を変えない限り
改善の余地が少ない。
今回も企業が非正規を切ることによって利益を確保したのである。
一方で、日本は長年「一億総中流」と言われ、格差問題が皆無に
等しかったが、ここ20年の間に格差問題が広がってきたことは確かである。
今まで「勝ち組」つまり、正規と「負け組」つまり、パートや非正規の違い
だったが、今回の新型コロナのため、安定した収入を得ていた
サラリーマンでさえ収入が大幅に減少していて、生活難に陥っている人が
少なくない。
具体的にいうと、基本給以外の時間外勤務手当がなくなり、奥さんの
パートもなくなり、家庭収入が急減したため住宅ローンの返済や子供の
教育費に困っていて、せっかく購入したマイカーやマイホームまでを手放す
サラリーマンが少なくないと報道されている。
日本もこの先サラリーマンの給料の構成や女性の雇用を変えない限り
格差問題がさらに拡大していくに違いない。
最後に私見だが、日本は「ハイコスト・エコノミー」であるため、「負け組」の
人口に占める比率がインドに比べかなり低くても、決して楽観できないと思う。
そして、同問題が先進国でもかなり深刻であるため、世界的に雇用構造を
この先大幅に見直すことが急務であると思う。
【了】
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【最後に】
インドとの物流は、今日現在国際郵便は、インドから日本への
送付可能ですが、、日本から、インドへは、まだ荷物を送ることが
できません。
DHLを使用すると、小さなものでも送料が1万円を超えますので、
緊急の時しか利用できません。
物流が以前のような日常に戻ってきてほしいと願う日々です。
インドのハッピーハンターは、営業を再開しました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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