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 インド・ガネーシャ通信 NO.537 11月はインドの地方選の月
   
          2023年11月10日

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 

<2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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デリー在住人から、11月9日の夜は土砂降りの雨で、今朝11月10日は
とてもきれいな空気との連絡がありました。昨夜はPM2.5が中野38に
比べてデリーは500もあったとのことでした。NHKの夕方のニュー
スでデリーの空気の悪さが報道されていましたので心配していました。

今月の記事は、インド地方選の状況です。2014年モディー政権誕生
から9年が過ぎました。来年の総選挙が興味深いです。

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◇◆インド人からのインド便り No.121
        
         インド・デリー在住  by-プレム・モトワニ
              (元インド・ネルー大学教授)

日印文化比較:11月はインドの地方選の月
  

今月インドの5つの州で地方選が予定されていて、開票が12月3日。
来年の5月に行われる予定の総選挙から見てモデイー政権のBJP
(インド人民党)にとって今回の地方選が「準決勝戦」であるとも
言われている。予測では、5つの州のうち3つまたは4つの州でB J Pが
敗北するとも言われている。しかし、2019年以来地方選で負けても
総選挙でB J Pが快勝するという傾向があるため、必ずしも地方選の
結果が総選挙の動向を決定づけるとは言い切れない。因みに、BJPが
28の州のうち現在10の州で政権を担当していて、そのうちBJP担当の
2つの州が今回地方選を迎える。

インドの選挙の長年の特徴は「現政権嫌い」という傾向がある。
つまり、5年ごとに政権が交代するか一つの政党が単独で政権を担当
することが一般的ではない。その傾向を約30年ぶりに2014年に変えた
のがモデイー政権の誕生である。しかし、2014年以降8つの地方選と
218の補欠選挙でB J Pが負けても、2019年の総選挙で過半数を単独で
獲得し、二期目となった。そういう意味で来年の総選挙がB J Pにとっ
て転機となるものであることは間違いない。

しかし、2019年と違って、現在インドの失業率が史上最高のレベルに
あり、特に先進国が不況を迎えているため、サービス業が減速化し、
大卒の失業率がなんと42.3%である。しかも、政府も公職を外注する
傾向にあるため、全体的に労働力の非正規化が急速に進んでいるため、
収入が減少し、格差問題がコロナ禍後ますます広がりつつある。一方
で、インドのここ10年の平均インフレ率が7.44%で、特に生活必需品、
例えばガソリン・デイーゼル、都市・L P Gガスや食品例えば、野菜・
果物、食油、豆類の価格が急騰している。インド政府がコロナ禍以来
8億人に対し無料で毎月5キロの食料品(穀物)を配給していて、昨日
その政策をさらに5年間延長すると発表した。それが一般の生活レベ
ルを物語っている。

こうした諸問題を考えれば、BJPが勝利を確信することはできない。
同時に、モデイー首相のように全国的に通じるローダーがまだ現れて
いないため、野党にとっても「現政権嫌い」という風潮だから勝てる
という保証もない。だから、いろいろな意味で今度の地方選と来年の
総選挙が興味深い。

 

       【了】

 

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【最後に】

11月12日(日)はインドのお正月といわれている、光と音の祭り
ディワリです。昨日雨が降って空気が澄んでいるのにまた花火な
どで空気が汚れることを遠く日本から心配です。日本に休暇で
滞在していた知人のインド人はディワリ用にたくさんのお土産を
買って帰国しました。
日本は物価が安いそうです。ひと昔前は日本と比較するとインドの
物価は凄く安く感じられたことが今ではどこの国のことだったかと
思う今日この頃です。

 

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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