ガネーシャ通信
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 インド・ガネーシャ通信 NO.511 なぜインドはオリンピックでのメダル獲得数が少ないのか?
   
          2021年9月6日

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。

デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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寒暖差の激しい毎日が続いています。

秋晴れを待ち望む日々です。

昨日9月5日(日)は「コロナ禍の中」パラリンピック閉会式でした。

9月の記事は、
「なぜインドはオリンピックでのメダル獲得数が少ないのか?」
です。

感想はニューデリー在住の石井博子です。

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◇◆インド人からのインド便り No.95

   

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
         (元 インド・ネール大学教授)

日印文化比較:
 なぜインドはオリンピックでのメダル獲得数が少ないのか?

 

この度行われた東京オリンピックで、インドの男子
ホッケーチームが41年ぶりに銅メダルを取った。

インドにとって今回獲得したメダル7個が史上過去
最高の獲得数だった。

因みに、インドは120年のオリンピックの歴史を通して
獲得できたメダルは累計で35個しかない
(アメリカが約2900個)。

インドは今回、やり投げで金メダルを獲得したが、
これは陸上競技において過去初めてであり、このことは
大国インドにとって面目ない成果だと思う。

一方で、日本にとって今回の総メダル数は56個(大会中6位)、
そのうち金メダルが27個(大会中3位)で史上最高の獲得数
だったことは、今回の東京オリンピックが日本にとって歴史に
残る大会だったことが言えるだろう。

アメリカのある大学の経済学者が「オリンピックのメダルの
獲得数は、その国の経済力にほぼ比例する」という学説を
立てたが、大きな例外が2つある。

ひとつは、経済規模はそれほど大きくないのに、いつも
メダルを沢山獲得する「スポーツ大国」のオーストラリア
(今回46個)、逆に経済大国なのに、驚くほどの「スポーツ小国」
なのがインド。

一体なぜインドはオリンピックでのメダル獲得が少ないのか?

まず、インドは学歴社会で、子どもがスポーツに専念することを
親が許さない。

スポーツで将来成功するチャンスが非常に低いことから、親の
サポートを受けることができた少数の若者しか、スポーツに
専念することができないのである。

多分唯一例外なのがクリケットであるが、それもここほんの
20年の傾向である。

クリケットはオリンピック競技ではないが、インドで最も
人気のあるスポーツであるため、成功すれば将来有望である。

興味深いことに、今回メダルを獲得した選手のほとんどが
貧しい家庭の出身者で(例外はバドミントン女子の
P. V. Sindhu選手とやり投げ男子で金メダルを取った
Neeraj Chopra。ともに中流階級出身である)、

中には親が日雇い労働者であったり三輪スクーター
(リキシャ)のドライバーであったり、レストランの
ウェイターであった。

貧しい家庭では、親は子どもへ良い教育を与えることが
難しく、その時点で学歴社会から子どもたちが外されて
いるため、親が子どものスポーツへ対する熱心さに敢えて
反対しなかったのである。

東京オリンピックで戦ったホッケー男子チームの中で、
子どもの頃ホッケーのスティックを買うお金がなかった
選手がいた。

しかし、地元チームのコーチが彼の熱心さを見て、
資金的サポートをし指導をしてくれた結果、
彼は東京オリンピックで戦うことができたのだ。

そして次に大きな理由は、肝心のスポーツ施設の
未整備である。

インドではスポーツが州政府の管轄になっている。

中央政府はスポーツにあまり投資しておらず、州政府に
とってもスポーツへの投資は優先課題ではない。

そのため、世界レベルの施設やコーチがいない上、選手に
対する資金的援助も少ない。

とは言え、今回ホッケー男子と女子両チームの成績が
良かったのは、インド東部オリッサ州の州首相が
ホッケーフアンで、2年前から高額の予算を付け、
海外のコーチまで付けたためである。

またやり投げ男子で金メダルを取ったChopraは軍人で、
軍からのサポートがあったためである。

インドは有能な若者が大勢いるが、この辺の考え方が
変わらない限り、インドがスポーツ大国になる日は
遠いだろう。

              【了】

 

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【感想】デリー在住 石井 博子

インドでは、小さな子ども達が自分の背中からはみ出すほどの
大きなリュックを背負い、通学する姿を日常的に目にします。

人口が多いため、幼稚園の入学からそれはそれは熾烈な争いで、
入学願書の受け付けをするだけでも親達が学校の外で長い列を
作っているほどです。

これはどの階級に属していても親ならば必ず通る試練で、
入学願書受付の時期(ちょうど今!でもコロナ禍なのでオンライン)
になると、オフィスのスタッフが仕事を休むのが恒例です。

その位、インドは学歴社会なのです。

インドでは日本のような部活動はなく、学校の授業以外では、
個人的に習い事としてスポーツを学びます。

テニス、ゴルフ、バドミントン、スクウォッシュ、卓球が
人気ですが、やはり街の公園でよく見かけるのはクリケット。

(話は、ずれますが、クリケットとゴルフの打ち方が
似ているせいか、インドの人はゴルフが上手!
優秀なゴルフ選手も大勢います)

日本のような「文武両道」やスポーツ「根性」と言った概念は
インドでは殆どなく、どれだけテストで良い点数をとれたかが
重要で、それを苦にしてこの世を去る子どももたくさんいます。

教育システムを変えることは難しいですが、様々な家庭環境の
選手が活躍した今回のオリンピックを機に、子どもたちや親が
SNSなどを上手に活用して、彼らにスポンサーが付くように
なれば、世界に羽ばたく選手が大勢出てくるのでは、と
思いました。

  
                ≪ニューデリーより≫

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【最後に】

モトワニ先生から、
「日本がコロナ感染者数が急増しているため、皆さんくれぐれも
ご自愛ください。」とのメッセージをいただきました。

インドからの情報ですと、インドもコロナ感染者は相変わらず
多いようですが、街中は落ち着いているようです。

レストランで食事をしている写真等がインドの友人たちから
送られてきます。

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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