☆ーーーーーーーー☆★ーーーーーーーーーーー
インド・ガネーシャ通信 NO.568 中国の次にインドで起ころうとしている不動産バブル
2026年6月16日
https://www.makaibari.co.jp
tea@makaibari.co.jp
インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
★☆ーーーーーーーーーーーーーー☆★ーーーー
◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
========================
インド・ニューデリーは、雨季が近づき、
時々激しい雨や雷雨もあるとのことです。
それでも40度以上の暑い日が続いていま
す。
東京は梅雨入りし、雨の多い季節となり
ました。紫陽花が美しく咲き始めました。
=====================
◇◆インド人からのインド便り No.153
インド・デリー在住
by-プレム・モトワニ
日印文化比較:
中国の次にインドで起ころうとしている不動産バブル
中国の次にインドで起ころうとしている不動産バブル
近年、インド経済は高い成長率を維持し、多
くの海外投資家から注目を集めてきた。その中でも
不動産市場は急速な拡大を続け、特に日本でいう
「億ション」に相当する高級マンションは、
コロナ禍以降、需要が急増し、売り切れ状態
が続いてきた。しかし、足元では中東情勢の
緊迫化や世界経済の減速懸念を背景に、イン
ド経済にも先行き不透明感が広がっている。
さらに、高い失業率や根強いインフレ圧力に
加え、後述する構造的な問題も表面化し始め
ており、インドの不動産市場には中国が経験
したバブル形成期と類似した兆候が現れ始め
ている。
インドの不動産市場を見ると、特に大都市圏に
おける高級マンションや高額住宅の需要
はごく最近まで堅調だった。富裕層や投
資家、さらには海外在住インド人(NRI)
による投資需要が市場を支えてきた。し
かし、その一方で低価格帯の住宅供給は
十分とは言えず、中流層が住宅を購入す
ることは以前より難しくなっている。
住宅価格の上昇に対して所得の伸びが追いつ
かないため、多くの若者は住宅購入を諦
めるか、長期間賃貸住宅に住み続けるこ
とを選択している。この住宅問題は社会
構造にも影響を与え始めている。例えば、
結婚年齢の上昇が顕著になっており、結
婚そのものを選択しない若者も増えてい
る。また、結婚しても住宅ローンや生活
費の負担を考慮して子供を持たない夫婦
も少なくない。かつての日本や中国で見
られた現象と類似した変化がインドでも
現れ始めているのである。
さらに今後の不動産市場には新たな不安
要因も存在する。その一つがAIの急速な
普及である。インドはITサービス産業の
発展によって多くのホワイトカラー雇用
を生み出してきた。しかし、生成AIや自
動化技術の導入が進めば、一部の事務職
やソフトウェア開発関連業務の需要が縮
小する傾向がすでに現れ始めている。高
所得のホワイトカラー層が住宅市場を支
えてきただけに、雇用環境の変化は不動
産需要に直接影響を及ぼしている。
加えて、海外に住むインド人(NRI)の
存在も重要である。これまでNRIはインド不動
産市場の大きな買い手であった。しかし、
欧米企業における人員削減や景気減速に
よって、海外で働くインド人の一部は帰
国を余儀なくされている。最近ではアメ
リカら約1万5千人規模の帰国者が発生し
ている。また、中東でのイラン戦争のた
め帰国者が何万人にものぼるとの報道も
あり、投資目的での住宅購入需要は徐々
に弱まりつつある。また、海外からの送金の
伸びが鈍化すれば、不動産価格を支
えてきた資金流入も減少することになる。
もちろん、インドには中国とは異なる強みも
ある。人口増加が続いており、都市化率
もまだ低いため、本質的な住宅需要は今
後も存在する。しかし現在の市場を見る
と、高級住宅への投資が過熱する一方で、
中流層向け住宅は慢性的に不足しており、
住宅価格と実需との乖離が広がりつつあ
る。
不動産市場の健全な発展のためには、高級
住宅中心の開発から、中流層や若年層が
購入可能な住宅供給へと重点を移す必要
がある。しかし現実には、多くのデベロッ
パーが利益率の高い高級住宅の建設に集
中しており、市場構造の歪みはむしろ拡
大している。
実際、一部の都市では超高級マンションの
販売速度が鈍化し始めている一方で、中
流層向け住宅は価格高騰によって買い手
が減少している。住宅価格の上昇を支え
ているのは実需というより投資マネーで
あり、その投資を支えてきたNRI需要や
IT産業の高所得層にも変化の兆しが見え
始めている。
中国の不動産バブルも、当初は人口増加や
都市化の進展を背景に「需要は永遠に続
く」と考えられていた。しかし実際には、
住宅価格が一般市民の購買力を大きく上
回った時点で市場は転換点を迎えた。現
在のインドで起きている現象は、その当
時の中国と驚くほどよく似ている。
したがって問題は、「インドで不動産バブルが
起こるかどうか」ではない。すでにバブ
ルの形成は始まっており、その規模がど
こまで拡大するのか、そしていつ調整局
面を迎えるのかという段階に入っている
と見るべきであろう。
【 了】
==================
【最後に】
ニューデリー生活の中で、モンスーンの
7月8月が生活面では、一番厳しかった
思い出になります。4月から7月までの
40度から50度の気温でも、湿度は20~
30%でした。しかしモンスーンの時期は32度
前後まで気温は低くなるのですが、
90%近い湿度となり、デング熱、マラリヤなどの
病気が流行する季節でした。
★最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
======================
"紅茶専門店スタッフのブログ:マカイバリ紅茶日記"
こちらのブログはインド発と日本発です。
↓ ↓ ↓
http://makaibari.tea-nifty.com/blog/
=========================
マカイバリジャパンのホームページにも時々訪ねてみてください。
お待ちしています。
↓ ↓ ↓ ↓
https://www.makaibari.co.jp/
ダージリン・マカイバリ通信の登録はこちらから。
↓ ↓ ↓
https://www.mag2.com/m/0000072500.html
======================
インド・ガネーシャ通信管理人:石井 洋子
(インド・ダージリン・マカイバリ茶園総代理店)
https://www.makaibari.co.jp/
◆ "紅茶専門店スタッフのブログ:マカイバリ紅茶日記"
こちらのブログもインド発です。
↓ ↓ ↓
http://makaibari.tea-nifty.com/blog/

