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インド・ガネーシャ通信 NO.554 インドで嵐を巻き起こしている「Grok」
2025年4月10日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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デリーに熱波が訪れ、40度超えの毎日に比べ
ると、日本は桜の開花も順次終わり、若葉が美し
いさわやかな気候になりまた。
今月の記事は「インドで嵐を巻き起こしてい
る「Grok」です」。
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◇◆インド人からのインド便り No.139
インド・デリー在住
by-プレム・モトワニ
(元インド・ネルー大学教授)
日印文化比較 :
インドで嵐を巻き起こしている「Grok」
「Grok」は、イーロン・マスクのXAI社が開発・公開している
対話型AIチャットボットで、2023年11月に公開されて以来、X
(旧Twitter)を介したリアルタイム情報へのアクセスや、オー
プンソース化などで注目を集めている。マスク氏は、Grokが
「Google検索に取って代わる」と繰り返し主張しており、検索市
場におけるGoogleの支配に挑戦する野心を強調している。今年2
月末、マスクはiOS、アンドロイド、ウィンドウズの各プラット
フォームで利用可能なGrok専用アプリ「Grok 3」を発表した。
そこで、「Grok 3」が無料でアクセスできるため、インドで急に
注目されるようになり、一種の嵐を巻き起こしている。対話型
AIチャットボットだから、Grokは、リアルタイムでウェブ検索を行い、
フィルタリングされていない回答を瞬時に数値的データとともに
提供する。対応言語の中にヒンデイー語も入っているだけではなく、
言葉を濁さず、率直に質問に答え、ヒンディー語のスラングを交え、
政治家を口語体に批判し、適切な文化的文脈で応答するAIの
能力は、即座にインド人にヒットした。また、他の対話型AIよりも
人間味のあるユーモアな回答が得意で、「ときには反抗的な態度
をとることもある」ため、インドでの検索者が数百万人にも上ると言わ
れている。しかし、同時に政府とのいざこざも起きている。
インドでソーシャルメディアが誤報の主な媒介となっており、フェイク
ニュースへの懸念が国内で年々高まっている。しかし、個人だけ
ではなく、政党もソーシャルメディアをよく利用している。例え
ば、現政権が2014年以来ソーシャルメデイア(主にWhatsApp)を
使って裏付けできないニュースを自己P Rに使ってきた。例えば、
「ウクライナからインド人留学生を脱出させるためにモデイー首
相がプチン大統領に電話し、数時間停戦させた」とか、「2019年
2月26日にパキスタンのバラコットでインド軍機がテロリスト集
団ジャイシュ・エ・モハメッドの訓練キャンプ疑惑に対して空爆
を行った」など例を挙げればキリがない。しかし、「Grok」にそ
れについて質問をすると、前者に関して「それは証拠がない」と
か後者に関して「オープンソースの衛星画像は、結果的に命中し
た標的がなかった」と答えるから政府にとって面目丸つぶれであ
る。
近年、ソーシャルメディアがインド政府に厳重に監視されており、
オンラインコンテンツに関する厳しい法律がある。特に情報技術
法は、公共の秩序や国家の安全に対する脅威とみなされるあらゆ
るものを阻止する権限を政府に与える。これに、プラットフォー
ムに積極的にコンテンツを監視することを要求する 2021 年の
IT ルールが加わり、緊張が高まることになっている。Grok の自
由奔放なスタイルは、これらのルールとはまったく相性がよくな
い。そこで、X社はカルナタカ高等裁判所に訴訟を起こし、政府
のコンテンツ削除命令は言論の自由の侵害でありIT法の悪用であ
ると主張した。
とにかく、現在インド人にとって「Grok」が最も好きな娯楽となっ
ている。
【了】
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【最後に】
インド在住の人達とのネットでの交流は、スピードが早く
ついていけません。
★最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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