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インド・ガネーシャ通信 NO.570 インドで広がるZ世代の抗議運動 ─試験問題漏洩から若者の怒りへ
2026年8月17日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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インド・デリーは31度前後で蒸し暑い
ようです。
東京も連日蒸し暑いです。
今日の原稿はインドの若者についての
興味深い内容です。
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◇◆インド人からのインド便り No.155
インド・デリー在住
by-プレム・モトワニ
Prem Motwani
日印文化比較:
インドで広がるZ世代の抗議運動
─試験問題漏洩から若者の怒りへ
先月、インド・デリーで始まった学生を中心と
する抗議運動は、当初は大学入試・採用
試験の問題漏洩事件に対する抗議として
始まりました。しかし、この運動は短期間の
うちに全国規模へと拡大し、現在で
は若者の失業問題や将来への不安、さらには
政府の対応を巡る抗議運動へと発展し
ています。
直接のきっかけとなったのは、全国規模で
実施された入学・採用試験における問題
漏洩でした。多くの受験生は数年間にわたり
厳しい受験勉強を続けてきましたが、不正
行為によって試験の公平性が失われたことに
強い怒りを示しました。しかし、この事件は
単なる試験制度への不満ではなく、長年
蓄積されてきた若者の不安や不満が一気
噴き出す契機となったと見ることができます。
インドは世界で最も若い人口構成を持つ国の
一つであり、毎年数百万人の若者が労働市場
へ参入しています。一方で、経済成長が続い
ているにもかかわらず、安定した雇用、とり
わけ大卒者向けの質の高い雇用は十分に増え
ていません。そのため、多くの若者が長期間
にわたって就職活動や公務員試験に挑戦し続
けています。試験問題の漏洩は、こうした努
力そのものを無意味にする出来事として受け
止められました。
報道によれば、この一連の問題に関連して
20人以上の学生が自ら命を絶ったとされてお
り、社会に大きな衝撃を与えました。若者の
間では「努力しても報われない」「将来への
希望が持てない」という閉塞感が一気に広が
りました。
さらに、インド最高裁長官による失業中の
若者を「ゴキブリ」と呼んだことが大きな論争
を呼び、SNS上で急速に批判が広がりました。
これを契機として、若者を中心とする「CJP
:ゴキブリ人民党」という市民運動がオンラ
インで結成され、短期間で2,000万人を超え
る支持者を集めたと伝えられています。SNS
を活用した情報発信力は極めて大きく、従来
の学生運動とは異なる特徴を示しています。
CJPは教育大臣の辞任を求めるとともに、
デリーでハンガーストライキを開始しました。
しかし、7月20日にデモ隊と警察が衝突し、
警察による強制排除や暴力的な対応が報じら
れると、抗議活動はさらに拡大しました。若
者の間では「試験問題漏洩」だけでなく、
「若者の声を力で抑え込もうとしている」と
いう認識が広がり、多くの学生や若者が新た
に運動へ参加するようになりました。
その後、教育大臣は辞任しましたが、運動は
終息しませんでした。現在では、警察の対応
について責任を問う形で内務大臣の辞任を求
める声へと発展し、抗議活動はデリーだけで
なくインド各地へ広がっています。
今回の出来事は、過去12年間続いてきたモディ
政権にとっても大きな試練となっています。
若者の不満は単なる試験制度の問題ではなく、
雇用、教育、公平性、そして将来への希望と
いう構造的な課題に向けられています。イン
ドは人口ボーナス期にあり、若者は本来最大
の成長エンジンとなる存在です。しかし、そ
の潜在力を十分に生かせなければ、人口ボー
ナスは社会不安へと転じる可能性があります。
一方で、この運動が今後どのような方向へ進
むかは現時点では不透明です。政府による制
度改革や雇用創出策が進めば一定の沈静化も
期待できますが、若者の不信感が解消されな
ければ、抗議活動がさらに拡大する可能性も
否定できません。
今回の出来事は、インド社会が直面
する「若者の期待と現実のギャップ」
を象徴する出来事として、今後の政
治・経済・社会に大きな影響を与え
る可能性があります。そして、急速
に成長するインドにおいて、若者の声に
どのように応えるかが、政府だけでなく
企業や教育機関を含めた社会全体に
問われる重要な課題となっています。
【 了】
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【最後に】
インドで生活をし、インド人の友人
との会話の中で子供の教育問題は、
非常に親がエネルギーをとられる人生の
一場面でした。我が家で働いて
くれたお手伝いのアドリンは娘2人
を大学にいれました。しかしアドリンが
心配していた末っ子の息子がどうなった
のか?時々思い出します。
★最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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