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インド・ガネーシャ通信 NO.521
2022年7月11日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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2022年7月8日(金)午前11時30分、安倍晋三元首相が、
演説中に背後から銃撃を受け、街頭で亡くなられました。
あってはならないことで、言葉もありません。
心よりお悔み申し上げます。
インドのモディ首相は1日喪に服されました。
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◇◆インド人からのインド便り No.521
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元 インド・ネルー大学教授)
日印文化比較:「新兵士募集計画」への批判
インド政府が、6月に「新兵士募集計画」を、発表した。
「新兵士募集計画」では、
1)兵役期間が5年から4年へ短縮
2)今までは、年金がでて、医療保険等の福利厚生が与えられていたが、
今後は一切与えられない。
3)4年後の新規採用者4万6千人のうち軍に残れるのは25%のみ。
残りの75%は退役し、退職金として一時金が支給されるが、
年金は出ない。
政府によると、その目的は兵士の平均年齢を数年間で現在の32歳から
26歳にすることと政府への年金負担を軽減することである。
因みに、インドの防衛費の半分近くが兵士の年金に与えられていることを
考えると、新計画はわかるような気がする。
しかし、経済の減速化とコロナ禍でここ3年間軍による新規採用が
留まっていて、農村地区の高校2年卒の若者にとって軍が長年
貴重な就職先になっていた。
そのため複数の州で抗議行動が行われ、中には暴動まで発生した。
インドは2018年ごろから経済の減速があり、厳しい就職難になっている。
それをさらに悪化させたのは2020年からのコロナ禍で、大卒が、なかなか
就職できなくなっている。
そのため、軍が大きな頼りになっていたが、それもこれで制限されることに
なっただけではなく、4年後に再就職先を探すことになるため若者の間で
怒りと落胆が見られる。
インドは学歴社会で、高校2年しか出ていない軍の役務を終えた若者に
とって就職先を見つける事は皆無に等しい。
若者の怒りを見て、政府が役割を終えた若者のために準軍部隊などへ
再就職できるように枠を設けるとか、高卒の卒業証を提供するとかなどを
慌てて発表した。
一方で、企業もそういう若者に採用の機会を与えると言い出しているが、
若者の間に不安が募っている。
なぜなら、高卒だとせいぜい警備員の仕事しかなく、その給料が兵士の
半分以下で、将来性がないからである。
一方で、専門家の多くは、中国とパキスタンと緊張関係が高まっている中、
兵士の「契約労働制度」が長い目で見て安全保障上大問題であると
言って新計画を批判している。
【了】
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【最後に】
インドからは、安倍晋三元首相が亡くなられたことで、
仕事関係の人を始め、友人、知人からお悔やみのメッセージが
私どもに次々に届きました。
インドでは、安倍晋三元首相は、首相時代に2度インドを訪問されて
いて、大変人気がありました。
今年は日本とインドとの国交樹立70周年になります。
今年5月、日印協会の会長を森喜朗元首相が退任された後、
安倍晋三元首相が就任されていました。
日印協会は明治36(1903年)に大熊重信侯爵、長岡護美子爵、渋沢栄一翁によって
組織されました。
日本とインドとの長い交流です。
日印協会のホームページ
https://www.japan-india.com/
安倍晋三元首相の挨拶文
https://www.japan-india.com/about_us/message
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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