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インド・ガネーシャ通信 NO.530 対照的な日本とインドの人口動向
2023年4月11日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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まだ4月なのに、今日の東京は快晴。
5月中旬の気候です。
気温の温暖差が日々大きいです。
今月の記事は「対照的な日本とインドの人口動向」です。
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◇◆インド人からのインド便り No.114
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元インド・ネルー大学教授)
日印文化比較: 対照的な日本とインドの人口動向
日本の人口が毎年0・5%以上の比率で減少していて、人数にして61-62万人が
毎年減少している。総人口は、平成20年(1億2808万人)をピークに、23年
(1億2783万人)以降は一貫して減少している。また、2050年には9,515万人と
なり、約3,300万人(約25.5%)も減少すると推計されている。人口減少に歯止
めをかけるために、日本で国や地方自治体による助成金を含めて様々な取り組みが
実施されつつある。因みに、世界人口は昨年79億5400万人で、前年比7900万人
増加したのである。
人口が増加している国の一つはインドで、インドが2027年頃中国を抜き、もっとも
人口が多い国になると予想されている。しかし、世界的に見てインドの人口が増加
しているように見えるが、ここ十数年インドの人口が安定・減少してきているのが
事実である。インドの合計出生率(TFR)、つまり女性一人当たりの子供は、
1992-93年の3.4人から、2022年に2.15人に低下したそうである。人口が再生産
するためには、平均が2.1人でなければならないと推定されているから、インドの人口
増加率がほぼ理想に近い。10年スパンで見れば、インドの年間人口増加率は、
2011年以降平均1.2%(それ以前の10年間は1.7%)となっている。
したがって、日本や先進国から見れば、インドの若い人口が羨ましいほどである。
しかし、インドは人口に関して先進国と全く異質の問題を抱えている。まず、人口が
増えているのは貧困層である。先ほどのF T Rは都市部で1.54人で、マイナス成長
である。農村部に職業機会が少ないため、若い人が都市部に流入し、ギグワーカー
(単発の仕事)や契約労働として働き、都市化が計画的ではないため、スラム街に
住まざるを得ない。因みに、都市部の人口の約35%(ムンバイ55%、デリー50%)が
スラムに住んでいる。現在の都市部の人口が全体の約36%で、年率2・3%の伸びと
なっている。2045年の推測では、都市と農村の人口が逆転するとされている。
一方では、都市部の富裕層の子供が海外に留学(2022年に約75万人)し、
その大半がそのまま海外に永住してしまう。要するに、インドは「人口ボーナス社会」
(生産年齢人口 15~64歳)に対する従属人口の比率が低下し、経済成長を
促すことに、なっていない。従って、インドにとって最大の課題は、世界各国の人口が
減少する中いかにして若年層(65%の人口が35歳以下)を経済成長に活用する
ことである。
【了】
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【最後に】
今年はインドがG20の議長国です。
インド・ダージリン・マカイバリ茶園の中にあるタージホテルで会議が
開催され、G20に参加されている方々が会議の前と後にマカイバリ茶園に
来られました。
200人近い方々がマカイバリ茶園に来られ、大盛況の1日でした。
日本からは在インド日本国大使館 駐インド・ブータン王国特命
全権大使でいらっしゃる鈴木大使および大使夫人が出席されました。
その様子をフェイスブックとブログでアップしておりますので、是非御覧に
なってください。
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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