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 インド・ガネーシャ通信 NO.528 硬貨の流通問題と電子決済
   
          2023年2月13日

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 

<2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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日本は2月初旬から大雪が降ったりと、厳しい寒さがつづきました。

インドはTシャツ1枚で過ごせるほどに暑くなってきています。

2023年インドの冬の終わりを告げる「ホーリー祭」は3月8日(水)
満月の日になります。色の祭りとして知られています。
この「ホーリーの日」よりアッという間に夏気温30度以上になります。

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◇◆インド人からのインド便り No.112

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
          (元インド・ネルー大学教授)

 日印文化比較:硬貨の流通問題と電子決済

日本に行く度に驚くことは、スーパーなどで買い物をする時、決済額が例えば、
1001円で、1万円札を出しても嫌な顔をされることなくおつりを丁寧に出して
もらえることである。日本人なら当たり前のことではないかと言うかもしれないが、
インドでおつり額が1ールピーから5ルピーであれば、細かい金がないと言って、
おつりのかわりに郵便局だと切手を持たせられることが多い。

それはまだマシな方だが、オートリキシャ・タクシーだと、必ずと言っていいくらい
おつりが出てこないので、ドライバーと乗客の間にいざこざが起こることがよくある。
高速道路の場合も同じで、細かいお金がないために時間がかかり、よく長い
行列になっていたが、昨年から「スマートカード」が義務付けられ、この問題が
やっと解消されたのである。

因みに、インドに「両替機」の概念が存在しない。
いったいインドでなぜ硬貨が不足しているのであろうか。インドで硬貨はお寺参りする時
「賽銭箱に入れる」ものや「乞食にやる」ためのものだと思われているからである。
例えば、最近のあるニュースによると、Maharashtra州にある有名な「サイババ寺院」で
一週間に約140万ルピー(200万円)相当の硬貨が賽銭箱に集まり、重たいから
銀行まで運ぶのも大変だし、地元の銀行も引き受けてくれないので、大問題だという。

一方では、よく乞食が亡くなった時、そのスラムから何十万ルピー相当の硬貨が
発見されたというニュースもある。こういう背景のため、1ルピー以下のコイン
(1、5、10、25、50パイサ)はだいぶ前から日常生活の中から完全に姿を
消したことに加えて、1ルピー2ルピーのコインを見るのもまれになってきている。
数年前からスマホのアプリでの電子決済のサービスが開始され、店やオートリキシャ・タクシーの
場面でのトラブルが減った。しかし、面白いことに、電子決済のため「駄菓子」の販売量が
半減したと言われている。つまり、道端のタバコ屋、日常雑貨屋でおつりの代わりに駄菓子を
持たせることが約半分の売り上げを占めていたのである。日本で「風が吹けば、桶屋が儲かる」と
言うように、インドでは「小銭がなければ、駄菓子屋が儲かる」と言えるかもしれない。

しかし、硬貨の使われ方に以前の通り変化がないため、様々な場面で硬貨が相変わらず
不足している。長年続いてきたこの問題を前述の通り技術で乗り越えたのであるから、あとは
お寺や乞食も電子決済にすれば、この問題が自然滅する。なぜなら伝統的な慣習を変える
ことはそう簡単ではないからである。

 

                【了】

 

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【最後に】

最近、私どもの身近で仕事や個人旅行でインドを訪れる方々が増えてきました。
インド人はマスクを日常生活でしていません。

「ハッピーハンター」の店を訪れてくださる日本人の方々も8割近くの方がマスクをされて
いないとのことです。

日本もまもなくそうなることと思います。

インドのホーリー祭りのように日本でも春が待ち遠しいです。

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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