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インド・ガネーシャ通信 NO.524 インド経済がイギリスを抜いて世界第5位に
2022年10月12日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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10月24日は、光の祭りとしても知られている、インドのヒンドゥー教の
新年祭です。
地上に帰ってくるとされる先祖ならびに女神ラクシュミーを迎えるため、
蝋燭やライトで家をともし、お花や色粉でランゴーリーと言われる装飾を
施します
数年前までは、大量の爆竹や花火の打ち上げなども行われていましたが、
近年は大気汚染の件もあり、花火は制限されています。
ダージリンのお茶園は、この時期になると、今でも働く人たちが
2~3週間の長期休みに入ります。
宗教行事を大事にしていることが、日々の茶園とのやり取りで
感じられます。
今月号の記事は
「インド経済がイギリスを抜いて世界第5位に」です。
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◇◆インド人からのインド便り No.108
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元 インド・ネルー大学教授)
日印文化比較:
インド経済がイギリスを抜いて世界第5位に
I M F(国際金融基金)の発表によると、インドが9月にイギリスを
抜いてアメリカ、中国、日本、ドイツに次いで世界第5位の経済大国
となった。インドでこのことがメデイアで大きく報道され、「インドを植民
地化した国をインドが負かした」等々。10年前インドが世界第11位
だったことを考えると確かにインド経済が大きく成長したことは事実である。
インドのG D Pが3.5兆ドル強になった。しかし、当初の予測では、
インドが2018年にイギリスを追い抜くと言われていたが、4年以上も
余分にかかったのである。
一方で、アナリストによるとP P P(購買力平価)を考えてもこれは
統計の紛らわしさに過ぎない。なぜならイギリスは人口が7000万人で、
国民一人当たり所得が4万3000ドル。それに対しインドは人口が
14億人強で、一人当たり所得が約2200ドル(世界第122位、
アジアでも第31位)に過ぎない。それもあくまでも平均値で、2021年に
インドの上位10%の人口が収入の50%を、そして50%の人口が
13%の収入しか得ていなかった。
通常、労働力参加率60%前後が普通であるのにインドでは40%
に過ぎない。労働力を10億人と考えると、6億人は職がないか、
自営業者で、中には大半がその日暮しである。
それは人間開発指数で、イギリスが189カ国のうち第13位であるのに、
インドは131位であることからも明らかである。
面白いことに、2022年における世界の億万長者の中で、一時第2位
にもなったが、現在第3位がインド人の時価総額1362億米ドルの
Gautam Adani氏である。そして昨年その富が一日平均160億ルピーも
増えたという。
一方で最近のデータによると、インドで月2万5千ルピー(約4万円)の
収入を得る人は高月給取りで、上位10%に入ると言われている。
以前もこの欄でたびたび紹介したようにコロナ禍の影響でインドで失業率が
急増(現在8.2%)し、特に新卒者の失業率が20%強であること、
非正規労働者の失業者数が多いこと、中流から貧困層にずれ込んだ
人口が数億人にも上ること、インフレ率が8%前後であることなどを考えると、
インドが世界第5位経済大国になったことについて実感のある人が
ほとんどいないように思う。
【了】
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【最後に】
日本もやっとコロナ禍の水際対策が11日から大幅に緩和
されて、今後インドからの仕事関係の人や観光客も増えると思います。
以前はJALとANAが成田出発着でしたが、今は羽田出発着に
なりました。東京に住んでいるとほんとに送り迎えなど楽になりました。
一日も早く以前のようなインドとの自由な行き来ができますように
願う日々です。
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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