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 インド・ガネーシャ通信 NO.516 コロナ禍で二極化するインド人の消費
   
          2022年2月9日

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。

デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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「オミクロン株」が、急増している最近の日本。

そしてインドは、オミクロン株も世界第2の感染者数。

しかし、最近のインドからの日常の様子は、人々が買い物や、
食事に出歩いている様子等が伝えられてきます。

今月の記事は「コロナ禍で二極化するインド人の消費」
の状況についてです。

「ここ2年(2020年にコロナ禍が発生してから)
インドの億万長者の数が約1.5倍となり、株式市場が
25%以上も上昇した。」本文より

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◇◆インド人からのインド便り No.100

   

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
         (元 インド・ネルー大学教授)

日印文化比較:
      コロナ禍で二極化するインド人の消費

ここ2年(2020年にコロナ禍が発生してから)インドの億万長者の
数が約1.5倍となり、株式市場が25%以上も上昇した。

インドの自動車市場を見ると、高級車の方が爆発的に売れている。

半導体の供給不足問題もあるが、ほとんどの高級車は2年以上
待ちとなっている。

その結果、高級車の中古車の価格までが急上昇している。

また、モルジブのような高級リゾート地が大変な人気で、定刻便が
飛ばない中チャーター機を利用する観光客が増えている。

 

一方で、ここ数年(コロナ禍以前から)経済の減速化により中流の
20-30代の若者による消費が低下する傾向にある。

特に、自動車、住宅など高額消費の低下が目立つ。

そして、コロナ禍が発生してから軽自動車や二輪の需要さえ大きく
縮小している。

それは、経済の減速化で生産能力を十分に使えないため、
正規の中から希望退職者を募集している企業(中には日系企業もある)
が多く、非正規労働力の多くを解雇したからである。

結局、ここ数年で80%以上のインド人の収入が減り、約3億人が
失業した。

 

日本も同様な傾向を2000年代の初めから経験している。

自動車、住宅、衣類や外食をはじめ20─30代の若年層による
消費額のシェアが長期にわたり低下し、現在も同傾向が続いている。

第一生命経済研究所の試算によると2003年から2018年にかけて
日本の若者の消費額が約33%も減少した。

そして、コロナ禍のせいでそれはこの先さらに悪化すると予想される。

その背景にある最大の理由の一つは「派遣労働制度」の導入である。

日本の場合、最初は生活に困らない一人っ子の若者が親と
同居しながら定職よりもフリーター・パートの方を選び、もっと自由な
生活をし始めたことがその主な理由だった。

しかし、その後経済の減速化のため派遣労働自体の需要が減り、
その後若者は社会保障や将来への不安から貯蓄を増やしたため
消費が減った。

 

日本と違って、インドの場合その違いは学歴のある人(少なくとも大卒)
とそうでない人(高校またはそれ以下)である。

後者の方はここ数年の間に7-8割も非正規化され、収入も正規の
3分の1または4分の1程度である。

日本の戦後の経済成長の秘訣は、新たに労働力に加わる人々が
次々に中流の仲間入りをし、いつも健全な需要を支えることが
できたことである。

それができなくなったため日本の経済発展もここ20年の間に脱線して
しまったのではないかと思う。

したがって、単純だが、インドの関係者にもただ単にG D Pの成長率だけを
追求するのではなく「雇用の質」と「新規需要の創出」の関係にも
目覚めてほしい。

ここ数年それができていないから、新規需要の低迷が発生しており、
今後の経済成長率が危うくなってきているのである。

             (了)

 

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【最後に】

インド・ハッピー・ハンターの店は、おかげ様で、日本人の
方々も動き始めて、お店に買い物に来て下さるとのことです。

店を再オープンしてよかったとオーナー石井博子の最近の
感想です。

一日も早く、自由にインドと日本の往復ができることを
願います。

 

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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