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 インド・ガネーシャ通信 NO.518 インドの医学教育の盲点を暴露したロシアによるウクライナ侵攻
   
          2022年4月4日

   https://www.makaibari.co.jp
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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。

デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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4月、春になりましたが、今日の東京は雨です。
冬に戻ったような寒さです。

そしてウクライナ問題も冬の寒さのような心冷える報道が日々
伝えられてきます。

今月の記事は、ウクライナで勉強していたインド人医学留学生
の話です。

本文より
「ロシアによる2月下旬のウクライナ侵攻の時に、同国にインド人留学生が
約2万人いた。ウクライナにおける留学生約6万人の3分の1も占めていて、
そのほとんどが医学生だった。」

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◇◆インド人からのインド便り No.102

   

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
         (元 インド・ネルー大学教授)

日印文化比較:
  インドの医学教育の盲点を暴露したロシアによるウクライナ侵攻

 

ロシアによる2月下旬のウクライナ侵攻の時に、同国にインド人留学生が
約2万人いた。

ウクライナにおける留学生約6万人の3分の1も占めていて、そのほとんどが
医学生だった。

侵攻の数日前にインド政府から脱出するように勧告が出されたが、大学側が
うまくオンライン教育に切り替えられるかどうかがはっきりしないうちに、
航空運賃が通常の4ー5倍にもなったため、ほとんどが脱出できなかった。

結局侵攻が始まった後、航空便も運休になり、同国に足止めを喰ったのである。

その後、空撃が始まり、外は雪が積もるほどの寒さだったので、
地下シェルターに隠れ、全く身動きも取れなかった。

食べ物や飲み物も何日に一回支援団体が届けてくれた卵やパン程度だった。

買い物に外に出た一人のインド人留学生が撃たれ死亡する事件もあった。

結局、インド政府当局が現地の当局と連携し、隣国のロマニアやポーランドまで
バスや電車を手配し、無事みんなが空路で帰国したが、ウクライナにはもう戻れ
ないので、若者は、その将来について非常に不安である。

 

今回のような事態が発生した後、国内でいったいなぜ2万人のインド人が
ウクライナのような小さな国で医学の勉強に留学したのかと言う議論が
煮詰まってきて、インド医学教育の様々な問題点が表面化したのである。

インドの医学大学の8万2千席に毎年約155万人の応募者がいると
伝えられている。

それだけではなく、その半分の席しか国立大学にはなく、残りは私立大学で、
学費も後者の方が前者の十数倍である。

因みに、国立だと6年間で約100万ー150万ルピー(160万円から200万円)
するのに対し、私立で約1000万ルピー(約1600万円)もかかるのである。

そのため、富裕層出身だと、アメリカ、イギリス、オストラリアなどへ留学するが、
大部分の中流出身の学生がウクライナ、ロマニア、ロシア、中国のような国へ
留学する。

因みに、ウクライナ、ロマニアだと、6年間でインドの国立より2倍で済むそうである。

しかも、ほとんどの中流家庭は教育ローンを組むのである。

そこで、現在の議論は、ウクライナ侵攻で卒業できなかった医学生に特別に国内の
医科大学で勉強できる機会を与えられないかと言うことと、国内で国立医学大学の
数を増やせられないかと言うことである。

しかし、海外での医科大学卒業生が帰国後開業するための資格試験があり、
卒業率が30%以下である。

             (了)

 

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【最後に】

インド・ハッピーハンター石井博子が、4月4日までの約1週間ダージリン、
カリンポンを紅茶の春摘み取材で訪れていました。

外国人が、ほとんど来インドしていない中での取材でした。

フェイスブックとブログ(近日中にアップ)を、現地より発信しました。

今週はデリーからレポートを作成してフェイスブックとブログで詳細を発信します。

ご高覧いただけましたら幸いです。

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★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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