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 インド・ガネーシャ通信 NO.510 パンデミックで様変わりしたインドの映画界
   
          2021年8月17日

   https://www.makaibari.co.jp
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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。

デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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一週間以上も続く経験したことのない大雨と大規模な被害。

コロナ感染、大拡大。

日本は今、心ふさがれる日々です。

モトワニ先生からは早くに原稿をいただいておりましたのに
配信が遅れまして申し訳ございませんでした。

先生はお元気です。

今月の記事は「パンデミックで様変わりしたインドの映画界」
です。

インドといえば「映画」

私の身近にも、最近インド映画にはまって、殆どの日本で
見ることのできるインド映画を、コロナ禍の暇に任せて
見た方がおられます。

とても面白いのだそうです。

最近は、お会いするたびにインド映画のお話です。

感想はニューデリー在住の石井博子です。

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◇◆インド人からのインド便り No.95◇◆

   

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
         (元 インド・ネルー大学教授)

 

【日印文化比較】
     :パンデミックで様変わりしたインドの映画界

 

インドのボリウッド(『ボンベイ:ムンバイの旧市名』と
『ハリウッド』を掛け合わせた造語)をはじめとした
インド映画は世界的に有名であり、日本にも大勢の
ファンがいる。

昨年のパンデミック以来、映画館へ行って映画を観ることが
できなくなったため、インドではインターネット回線を
通じてコンテンツを配信するストリーミングサービス
「Over The Top (OTT)」が人気を呼んでいる。

OTTはインドでは数年前から始まったが、パンデミックで
在宅勤務が増え、外出の機会が減ったコロナ禍でサービス
内容を充実させ、一気に加入者数を伸ばした。

中には、従来のケーブルテレビを解約し、OTTへ加入する人も
いるほどで、OTTの加入者数は今年初めまでにインド全体で
7200万人いると言われている。

人気のあるOTTチャンネルはNetflix、Amazon Prime、
Disney Hotstarなどで、それぞれOTT専用に制作した映画や
連載ドラマで加入者を惹きつけようとしている。

また、インターネットサービスプロバイダーとOTTコンテンツ
会社やケーブルテレビ会社が組み、月額1000ルピー
(約1500円)で固定電話、ブロードバンド、OTTチャンネルを
セットにし、安価で提供している。

一方で、通常の映画館で上映する映画が窮地に陥っている。

インドは未だ日々のコロナ新規感染者が4万人以上で、
映画の制作自体がストップしており、完成している映画も
配給できていない。

そのため、すでに完成している作品をやむ無くOTTで上映する
制作会社も出てきている。

今一番懸念されていることは、人々がOTTで安く映画を
観ることができているため、パンデミックが終結した後、
再び映画館へ行き高いチケットを購入して映画を観てくれるかと
言うことだ。

ただひとつ言えることは、パンデミックのお陰でOTTが
インド中で完全に定着したことであろう。

またOTTはボリウッド若手俳優達へ新たなチャンスももたらした。

ボリウッド業界は縁故主義が固くはびこり、映画業界の親族で
ないと主役の座を得ることが難しい。

昨年、若手俳優がボリウッドの縁故主義を苦に自ら命を絶った
ことで、全国的に議論が沸き起こった。

OTTは新しい媒体であるため、ボリウッド業界の縁故主義の
ような制約はまだ確立されておらず、その面で若手俳優達から
歓迎されているのである。

OTTの問題点としては、コンテンツ内容の検閲が挙げられる。

OTTが新しい媒体のため、ボリウッド映画で確立されている
映画の内容の検閲制度が、OTTではまだ確立されていない。

そこでインド政府は、ソーシャルメディア企業や
ストリーミングサービス、デジタルニュースを検閲するための
抜本的なルールを発表し、検閲の強化を行っている。

         【了】

 

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【感想】ニュー・デリー在住 石井 博子

インドの映画や公共の映像は、非常に厳しく内容が検閲されて
いる一方、OTTでは過激な内容が含まれているものでも現在
閲覧ができています。

インド、特に現政権ではヒンドゥ教の宗教観が重視され、
世界では芸術とみなされる内容でも、インドでは規制される
ことが多々あります。

今後OTTの検閲ルールが話し合われる上で、デジタルコンテンツ
として新しくインド映画界に参入したOTTが、国民がネットを
介したり旅行へ行ったりして世界の芸術に自由にアクセスできる現在、
「芸術」と「宗教観」の間でどのような論争を繰り広げる
のか興味があります。
 

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【最後に】

6月中旬から8月中旬までのインド生マンゴーの販売が
終了しました。

ご購入いただきまして誠にありがとうございました。

日本にも根強いインド・マンゴー・フアンの方々が
沢山おられてその方々に支えられて10年になりました。

今年も6月中旬から8月中旬まで毎週飛行機で届いた
インド・マンゴーを宮崎県の加工工場に送って
ドライ・マンゴーにしました。

又、砂糖とレモンでマンゴー・シャーベットに加工しました。
(ミルクをいれませんので、商品名はシャーベット)

インドの生産者が日々努力をして、大変な努力をして送って
きたインド・マンゴーですので、私どもも、無駄にすることの
ないように企業努力をしました。

間もなくドライ・マンゴーとマンゴー・シャーベットを
販売開始します。

まさに、生マンゴーをそのまま加工していますので、
「自然の味!  大変おいしい! 」です。

どうぞお試しくださいませ。

ホームページは近日中にアップします。

 

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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