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インド・ガネーシャ通信 NO.500 新型コロナウイルスがもたらした良い変化
2021年1月7日
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インドをもっと知りたい方 必読!!!
<2001年8月3日創刊>
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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。
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新年おめでとうございます。
2001年8月3日に第一号を配信してから今号で20年。
500号になります。
第一号からご愛読いただいている方々も多いことと思います。
どうぞ今後ともよろしくご愛読お願い申し上げます。
日本では、今日1月7日、コロナ緊急事態宣言が1都3県に
発令されます。
インドと同じように、日本も規模は小さいですが、
感染者激増の日々です。
今日の記事は
「新型コロナウイルスがもたらした良い変化」です。
本文より
~要するに、コロナをきっかけに世界各国の生活スタイルが大きく
変わることは間違いない。中には元に戻らないものも少なくない。~
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◇◆インド人からのインド便り No.86
インド・デリー在住 by-プレム・モトワニ
(元 インド・ネール大学教授)
日印文化比較:
新型コロナウイルスがもたらした良い変化
100年に一度しか起こらない程の悲劇をもたらした
新型コロナウイルスが1日も早く終息して欲しいと
世界中の人々が願っていることは間違いない。
健康、お金、安定した職業など将来について不安を
抱いている人も多い上、各国の経済へのダメージも大きく、
いつまでに完全に回復できるかの目処も付かないまま、
新年を迎えることになった。
ワクチンが開発され、後は時間の問題だと思っていたら、
数多くの変異が起きていることが判明し、結局完全に
終息するのにまだ時間がかかりそうだ。
一方で、新型コロナウイルスの影響で、必ずしも悪い変化
だけではなく、良い変化もあったことは間違いない。
その代表的な例として以下のことが挙げられる。
1)家族の絆の大事さ:
日本ではロックダウンはなかったが、インドの場合
数ヶ月に渡る厳密なロックダウンが実施され、
ほとんど外出することができなかった。
未だに正常化していない職業がある。
そして、職を失った人も多かった。
そこでやはり頼りになったのが家族である。
インドで何百万もの出稼ぎ労働者が田舎に
帰ることになったが、やはり家族の支えがなければ、
生きて行けなかったと思う。それだけではなく、
今まで仕事で忙しくて家族との団欒の時間さえなかった人が
家族の絆の大事さについて再認識したと言う人も多い。
2)健康管理と免疫性の大事さを再認識:
珍しいことに、ロックダウンで体重軽減できた人が多い。
ずっと家庭料理を食べ、偏食などもなかった上、
ウエートトレーニングをしたため、スマートになった人が
多いようである。
自分の食生活を見直し改善した人が多いようである。
3)自宅勤務が定着:
インドはサービス業が経済の大半を占めているため、
自宅勤務は以前から進んでいたが、今回の経験に基づいて
社員の半分以上を完全に自宅勤務に切り替えた会社が多い。
それだけではなく、通信さえ確保できれば、どんな田舎や
地方都市に住む人も使えるので、この先雇用や勤務の仕方が
大きく変わるに違いない。
4)オンライン教育で教育費の削減:
学校はウイルスが完全に終息した後、元に戻るに違いないが、
家庭教師、塾などはオンラインに切り替わるに違いない。
オンラインだと、教育費が割安になるからである。
5)出張費の軽減:
コロナと通信技術のおかげでオンライン会議が一般化し、
必ずしも出張しなくてもいいことが判明し、今や国際会議までが
オンライン化しつつある。
6)自然保護の重要さ:
今回の経験に基づいて人類は生態系の破壊や生物多様性の
喪失など、さまざまな病気を助長する根本的な要因に取り
組むきっかけとなるに違いない。
7) それ以外に、オンラインでの診察も一般化してきたので、
農村地区に住む人々の遠隔治療が大きく進むと思われる。
そして、ヘルスケアが全体的に遅れていたインドで新技術を活用し
医療環境が整備されるきっかけにもなった。
要するに、コロナをきっかけに世界各国の生活スタイルが大きく
変わることは間違いない。
中には元に戻らないものも少なくない。
【完】
【読者の感想】
文字通り、コロナ、コロナで年が暮れてしまいました。
今年こそは状況が改善され、心地よく楽しく暮らして
いきたいです。
【最後に】
インドで仕事をしているハッピー・ハンター石井博子から
の最近のメールを紹介させていただきます。
「デリーでは昨晩から急に寒くなりました。夜は3度でした。
今日12月31日夜23時から朝6時まで、外出禁止令が
出されました。」
「今日は久しぶりに外へでましたが、色々な店舗が閉鎖
されていました。ハッピーハンターがあったハウスカス
商店街は自分の土地で店をやっている人がほとんどなので
さほど変化を感じませんが、少し大きなマーケットへ
行くと、経済の悪化を感じます。」
「今日、(私たち家族の友人)Cさんが、私(博子)の
ことが心配で家に来てくれました。私たちの知り合いは、
皆元気そうなので安心しました。」
「このコロナ禍、日本からの家族の支えありがとうござい
ました。コロナ後私一人では何もできませんでした。
家族との絆を強く感じた日々でした。」
★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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