■ガネーシャ通信(7) 「新世紀を健康の世紀に」 マカイバリ茶園の子供が描いたマカイバリ茶園の森林の様子
新年明けましておめでとうございます。 みなさま、それぞれ新たな抱負を胸に新世紀を迎えられたと思います。過ぎ去った20世紀は戦争の多い波乱の世紀でした。21世紀は、人類にとって平和で、幸せな世紀であってほしいものです。 マカイバリ社も新世紀に大きな夢を抱いています。“究極の紅茶”をシッキム州で生産しようというのです。シッキム州はダージリン北方、車で約6時間のところに位置しています。中国との国境沿いにあり、インドの保護を受けていた王国が、1975年にインドの州となりました。山岳地域で、気候もダージリンと似ていて、霧が発生しやすく紅茶生産に適しています。現在はテミー紅茶(年産70トン)として日本にも一部輸入されています。 シッキム紅茶はマカイバリ茶園と深い関係があります。マカイバリ茶園主、S・K・バナジー氏の父親は狩猟が趣味で、たびたびシッキムまで足を伸ばして虎を獲りました。そして、その罪滅ぼしにと、30年前、当時の王に約150万本の紅茶の苗木を寄贈したのです。それがテミー紅茶の始まりで、茶園はシッキム州政府が運営しています。そのシッキム州が5年ほど前、マカイバリ茶園に紅茶プロジェクトを要請をしてきたのです。 当時、バナジー氏はダージリンで完全有機栽培紅茶生産の必要性を主張していたのですが、化学肥料、農薬を使わなければ減産すると猛反発を浴びていました。最近になって一部茶園がマカイバリ茶園に追随して有機栽培を始めたとはいえ、化学肥料、農薬で土地が枯渇してきたダージリンの紅茶生産量は年々減って、10年前に比べると約半分です。 今後も同じ傾向が続くと心配するバナジー氏は、完全有機栽培紅茶生産の情熱をシッキムに注ぐようになりました。シッキム州側と同意書を作成し、3年前から苗木を植え始め、その数は約100万本に達しました。バナジー氏は「ダージリンと同様の気候条件のシッキムで、マカイバリ所有の苗木で紅茶を栽培すれば、ダージリンにまさるとも劣らない究極の紅茶を生産する自信がある」と語っています。苗木はすくすくと育ち、明2002年に紅茶生産が始まる予定です。 新世紀のマカイバリ・ジャパンはマカイバリ紅茶の日本国内総代理店として、これまで通り完全有機栽培紅茶のみをお届けします。20世紀に経験した軽薄なバブル的発想にニ度と惑わされることのないよう、国民全体がしっかりと地に足をつけ、健康な毎日を送る必要があるからです。みなさまが健康で、ご活躍されることを天竺より祈念させていただきます。 (By 石井 吉浩) |
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