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 インド・ガネーシャ通信 NO.526 深刻化する各国の格差問題
   
          2022年12月14日

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 

<2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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今年最後のガネーシャ通信になりました。

今年も購読者数が減りませんでした。
継続してご愛読いただきましてありがとうございます。

先日は、25年ほど前に、インドで3回も大きな個展を開かれた
北村 真画伯から
「愛読してインド情報を得ていますよ。」との嬉しいお言葉を
いただきました。
 
モトワニ先生は、お元気でお忙しくご活躍です。

今月の記事は「深刻化する各国の格差問題」です。

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◇◆インド人からのインド便り No.110

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
          (元インド・ネルー大学教授)

 

日印文化比較:深刻化する各国の格差問題

最近の世界銀行のレポートによるとコロナ禍後、世界中で格差問題が急速に広がり、
特に南アジアで8000万以上の人たちが貧困線以下にずれ込み、その80%が
インド人である。インドの経済新聞Economic Times紙の最近の記事にも
「インドで、ここ数年で下位50%の国民所得に占める割合が約4割減少している。
一方で、上位10%の国民所得に占める割合が約80%増加し、上位1%の割合は
約180%増加している」と書かれている。経済学を専攻にしていると、同問題から
目をそらすことはできないため、この欄で以前にも紹介したが、今回もやはり同問題を
取り上げることにしたのである。

格差問題の事態を示すのは、以下のような対照的な傾向である。

1)アメリカをはじめ先進国の株式市場が20%以上も下落したのに対しインドの
株式市場が史上最高値を記録している。

2)インドで億万長者の数がここ3年で100名から144名に急増している。インドの
実業家のアダニ氏が今年Elon MuskとBernard Arnaultに次いで世界第3位に
なったのである。

3)高級マンションの販売戸数が大都会で倍増し、地価も急騰している。

4)高級車の販売台数が急増し、どこのメーカーも数ヶ月順番待ちとなっている。
高級車の中古車の下取り価格までが急増している。乗用車の販売台数がここ数年
下がる一方だったが、今年再び30万台を超えている。

5)一方では、約8億人が政府から無料の食料配給を受けている。

6)非正規社員の数が急増していて、現在全国に2000万人以上のギグワーカーがいて、
その平均月収が15000ルピー以下である。この辺の格差についてインド人の国民一人
当たり所得が約14万ルピーであることからよく分かる。

7)2輪の販売台数が急減している。どこの2輪メーカーも生産能力の半分程度の
稼働率であるため、3直から1直か2直制に変わっている。

8)インドで娯楽と言えば、長年映画が主流だったが、ここ2年映画館への
客入りが急減し、興業的に成功する映画が10本に1-2本程度である。

インドは経済に関して「トリクルダウン(trickle down)理論」を適用しているように思う。
トリクルダウン理論とは「富裕者がさらに富裕になると、経済活動が活発化することで
低所得の貧困者にも富が浸透し、利益が再分配される」と主張する経済理論である。
90年代の経済自由化以来同理論に基づいてせっかくインドの貧困層が減少しつつあったが、
コロナ禍のせいで、中流自体が大きく縮小し、富裕層か貧困層に二分化したようである。

しかし、格差問題は決してインドや南アジアだけの問題ではなく、日本も含めて
万国共通の問題であり、ますます広がりつつある。なぜか各国が問題意識を
持っているにもかかわらず、誰もこれに真剣に取り組んでいないというか逆の方向に
進んでいるようである。

つまり、派遣労働、ギグワーカー、非正規ワーカーのような制度が広がりつつある。
同問題の唯一の解決策は「同一労働・同一賃金」つまり、就労者のために
安定した質のいい職業を1日も早く確保することであるが、たぶん言うは
易しいが,行うは難しい。
 

       【了】

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【最後に】

インドで開業している石井博子の店[HAPPY HUNTER」が、今年11月で
10周年を迎えました。博子の父親が某商社の2度のインド駐在後、インドにて
早期退社をして、2000年6月1日にISHII TRADING PRIVATE LIMITEDを、
創立しました。HAPPY HUNTERは、そのISHII TRADING PRIVATE LIMITEDを
現在も引き継いで仕事をしています。多くの皆様に支えられての10年間でした。
感謝申し上げます。

今年も1年間ご愛読ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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