2024年春 マカイバリ茶園。
遅い春の到来
日本も桜の開花が遅かったように、ダージリンも春の訪れが遅かった2024年。ダージリン地方は今年も雨が降らず、旱魃(かんばつ)で山火事もありました。マカイバリ茶園では3月下旬頃より春摘みの茶摘みをスタートさせましたが、本格的な春摘みの茶摘みは4月に入ってからでした。そのために2024年の初摘みDJ-1は4月9日になります。遅い春の到来
冬の間にシュタイナー・バイオダイナミック農法の土づくりを実践してきたマカイバリ茶園。春の到来が遅れても、しっかりと元気な新芽が芽吹きました。人々の力も大きいです。気候変動の厳しい環境下で、自然と真正面から闘う茶園の人たちには、尊敬の念を抱きます。
諦めず、手を抜かず、愛情を注いで育てる。人間と自然との間に築かれた信頼関係は、逆境の中でも、茶木は素晴らしい茶葉を芽吹き、人間に応えてくれました。日本向けの紅茶は良いクオリティーのものができると優先的に送ってくれます。今年は4月の時期につくられた良質な茶葉を厳選して日本に送ってくれました。
丁寧につくられたDJ-1
初摘みDJ-1は茶葉が大きいアンカットタイプです。お湯を注ぐと綺麗に茶葉が広がり、摘んだ状態の形が分かります。昨年はマカイバリ茶園でG20(20ヵ国・地域首脳会議)が開催され、マネージャーのサンジャイ・ダス氏はその準備で大忙しでしたが、今年はしっかりと紅茶づくりに専念しました。特にDJ-1は特別な紅茶であるため、枝や茎が極力入らないように茶摘みから製造までしっかりと管理しました。