インドの 総選挙
| text by 石井博子
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茶園を訪問した時は、インドは史上最大とも言われる総選挙が始まりました。任期満了にともなって5年に1度行われるインドの総選挙。有権者が10億人という多さから"世界最大"の選挙と言われています。国土が大きいので1ヵ月半にわたって各地で選挙が行われ、100万ヵ所以上に投票所が設置されます。ダージリン地区の投票日は4月26日でした。マカイバリ茶園のオフィスが、茶園に住む人たち専用の投票所になっています。投票所には、政府が事前に監視カメラを設置し、前日の午後から当日の夜まで、この場所は警察官の管理下に置かれ、投票する人以外は立ち入り禁止になりました。インドの選挙権は18歳以上。マカイバリ茶園の有権者は719人です。投票時間は7時から19時。私が12時頃に行った時には、既に449人が投票を済ませていました。
マカイバリ茶園では、投票率が毎回ほぼ100%だそうです。投票所に携帯電話の持ち込みは禁止。受付で預けてから投票所に入ります。投票が終わると爪にインクを塗ります。投票をした証です。デリーでもそうですが、選挙の後はみんな人差し指にインクが塗られていて、お互いに自慢し合っています。インドは日本と違って、政治や選挙にみんなが興味を持ち、活発に話し合います。今回の選挙はインドの政権交代にも影響が出る総選挙です。デリーの選挙投票日は5月25日です。開票は6月4日です。
投票をする茶園の人々。
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投票所には携帯電話は持ち込むことができません。
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投票を終えた人々。
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投票が終わると爪にインクを塗ります。投票をした証です。
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