ダージリン・マカイバリ紅茶農園から届く、紅茶のメールマガジン「マカイバリ紅茶通信」

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マカイバリ紅茶通信

マカイバリ紅茶農園から届く紅茶のメールマガジン「マカイバリ茶園通信」。マカイバリ茶園主からの手紙や、マカイバリ茶園の紅茶のこと、シュタイナーのバイオダイナミック農法、そしてニューデリー駐在員からのインド情報など、旬の話題を盛りだくさんでお届け中です!

 

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ダージリン・マカイバリ通信
2号 2001年8月3日 マカイバリ茶園のユニークさ

こんにちは。マカイバリジャパンの石井です。
暑い毎日が続いてますね。日本では水不足が心配される今日このごろですが、ダージリン地方は現在モンスーン時期に入り、大量の雨が毎日降っているそうです。
今まで旱魃だっためにまさに恵みの雨です。 メールマガジン創刊号プレゼントに多くのご応募ありがとうございます。これからも皆様にマカイバリ茶園に親しみを持っていただけるように発信していきます。

 

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INDEX
■マカイバリ茶園のユニークさ
■茶園主ラジャ氏からのメッセージ
■創刊号プレゼント
■最後に

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■マカイバリ茶園のユニークさ マカイバリ茶園は1859年に創立されたダージリンで最も伝統を持つ茶園です。そしてダージリンにある70近い茶園の中で、他の茶園にはないユニークさがあります。その一部を今回は紹介します。

1)紅茶ではじめてバイオダイナミック農法を実践
 シュタイナー農法を基本とし、太陽、水、空気、土、動植物すべての自然が互いに調和しあった環境の中で
紅茶栽培がなされています。数ある証明機関の中でも最も基準が厳しいといわれている英国ディメーター社
から1993年に紅茶としてはじめて有機証明を受けました。さらに今年の2月には、世界紅茶ではじめて日本農林規格有機JASを取得しました。まさに世界的にお墨付きの紅茶なのです。
 インドではマカイバリ紅茶は大変人気がありますが、健康意識、環境意識が高いドイツ、イギリス、そして
最近ではアメリカでもとても人気がある紅茶です。そのおいしさと環境へのやさしさが高く評価されてい
ます。

2)唯一ダージリンで茶園主が常住して直接紅茶栽培に携わっている。
 他の茶園では茶園主はヨーロッパなどで生活をし、実際の茶園の経営はマネージャーに任せられています。
マカイバリ茶園では、4代目の茶園主ラジャさん自らが従業員670人とともに紅茶栽培を行なっています。紅茶、茶園への愛情が違います。広大な茶園を毎日見てまわることはラジャさんの日課です。そして常に茶園主自らのきめ細かなケアを怠りません。またラジャさんは他の茶園にも有機農法の指導を行なっています。

3)茶園はまさに自然のパラダイス
 マカイバリ茶園の広さは670ヘクタール(東京ドームのグランドの515倍!)自然保護のために3分の2を原生林のまま残しています。敷地内にはWWFが認定しているトラが2頭、その他シカ、ヒョウ、ヘビ3000種類の野鳥など多種多様な野生動物やたくさんの草花・樹木が生息しています。まるで自然の楽園です。誰もがこの茶園に行くと感激します。


■茶園主ラジャ氏からのメッセージ
このようなユニークな茶園では毎日が新しいことの発見です。ラジャさんよりマカイバリ茶園で最近起こったユニークな出来事の話が届けられています。


日本の読者の皆様へ
 
 今日はマカイバリ茶園の近況報告第一話です。
 マカイバリ茶園の東側には、120ヘクタール以上の亜熱帯林があります。(※訳者注:マカイバリ茶園内の東部に亜熱帯林はあります。つまり亜熱帯林もマカイバリ茶園の一部です)1000年以上前から群生しており、そこにも多くの動物や鳥たちが生息しています。 この亜熱帯林地帯のとなりに紅茶を栽培している区域があり、Coffee Khety(Khetyはネパール語で畑の意味)とよばれています。私の曾祖父(2代目の茶園主)が、1870年にコーヒーの苗木を植えたのですが、コーヒーがよく実らなかったために、祖父(3代目の茶園主)がコーヒー畑からを紅茶園に転作しました。

 不思議なことに、マカイバリ茶園のこのCoffee Khety からは最もおいしい紅茶がとれるのです。 アシスタントのDEVと私が、マスカテル(セカンドフラッシュの種類)の良質の茶葉を収穫するために特別に訓練された50人の女性の茶摘みを監督していたときのことです。突然、奇妙な鳥の声がしました。私達一同は振り返りました。私達の上をサイチョウ(Pied Indian Hornbill)の群れが飛んでいるのです!我々は皆うっとりしてしまいました。そして親のサイチョウが子どものサイチョウに隊列をなして飛ぶことを教えている荘厳な情景にとても驚きました。
 
 サイチョウ(Pied Indian Hornbill)は鳥類の王として知られています。トラが哺乳類の中で王に君臨しているようにサイチョウは鳥類の中で王の地位にいるのです。 メスのサイチョウは、枯れた巨木の洞の中で卵を産み、穴からくちばしだけを出し、卵がかえるまでの6週間はオスがせっせと餌を運びます。偉大な母は、この卵をあたためている期間で立派な羽がすべて抜けてしまうのです。 広げた翼の幅は3mにもなり、くちばしの長さは50cm、頭には直径が50cmの黄色い王冠をつけています。サイチョウの鳴声は、さえずりや歌声ではなく、文字通り「ほえる」という言葉がぴったりです。この鳥は今日、世界で全滅の危機にある数少ない希少な鳥なのです。

  マカイバリ茶園にてこの珍しい光景を目撃できることを茶園のみんなが誇りに思っています。 マカイバリ茶園には、約30羽のサイチョウが、3つの群れになって生息しています。辛抱強く待っていても、なかなか見ることはできません。

  来週もまたマカイバリ茶園の出来事をお話します。それまでTEA DEVA(お茶の神様)は読者のみなさんが平和な一週間を送られることを祈っています。                      

ラジャ・バナジー


◇参考に
●動物会議(An Animal Watch session)
自然との共生の中で紅茶づくりがなされるマカイバリ茶園では、毎週「動物会議」が開かれ、レンジャー部隊が広大な茶園を見回り、新しい動物、鳥類、植物の発見を発表しあいます。図鑑にのっていないものは新たに図鑑に加えられ、図鑑は相当な厚さになりました。
http://www.makaibari.gq.nu/leopardslair.html(マカイバリ茶園HP英語より)

●鳥図鑑によると・・・
サイチョウはインドからマレー半島、スマトラの熱帯雨林に住む。巨木の洞で繁殖するため、 森林の伐採の影響を受けやすい。また飼鳥としての捕獲も個体数の減少の原因と なっている。

●マカイバリ茶園のホームページ(英語)にHornbillの絵がのっています。
http://www.makaibari.gq.nu/birdsongs.html

ラジャさんの原文です
Here's the first story which happened at MB recently. At the eastern side of Makaibari, are thick woods--over 120 hectares of subtropuical rain-forest which are over a thousand years old. Many animals and birds have been living there.

The tea section next to it is called Coffee Khety --as my great grandfather had planted coffee there in 1870, which my grandfather converted to tea as coffee then was not remunerative. Its funny to have some of the best teas from Makaibari, named Coffee Khety (Khety in Nepali means field). My plantation assistant DEV,and myself were supervising 50 women who were specially trained pluckers to pick the superfine leaves formuscatel tea. Suddenly we heard a strange whistling sound. All of us turned our heads and were hypnotised to witness a flock of Pied Indian Hornbills in flight over us. All of us watched in wonder, as we beheld this truly majestic sight of the parent Hornbills, teraching their newly born young to fly in formation.

The Indian Pied Hornbill is known as the KING of BIRDS. The position attained by the Tiger in the mammallian world is the same for the Hornbill in the ornithological world. The female Hornbill, is walled in the trunk of a dead tree,with her beak poking out of the aperture,with her clutch of eggs for upto 6 weeks. The male feeds her during this time, and the great bird loses her magnificient plumage completely. The wing span of the bird is almost 3 metres,with a half metre beak and a half-metre diameter yellow crown on its head. It does not twitter or sing BUT LITERALLY ROARS. It is one of the rarest birds in the world today,almost extinct. Thye entire Makaibari community was honoured to witness this rare sight.

There are three separate flocks of Hornbills at Makaibari-- comprising a population of 30. Sightings are quite frequent if one is patient. Next week we will share another happenning at the Makaibari farm. Till then may the TEA DEVA wish all readers a peacerful week.

Rajah Banerjee.

■プレゼントのお知らせ
 7月27日にマカイバリ・ダージリン創刊号を記念して2001年春摘みファーストフラッシュ・シルバーティップス(25g)を10名の方にプレゼントします!今年の3月に発売してから大変好評で茶園に再注文したほどです。再注文分も先日売りきれてしまい、メルマガ読者の方のプレゼント分のみとなりました。今年は特においしいファーストフラッシュ・シルバーティップスができたのです。ぜひお試しください!

○応募方法
1.お名前
2.郵便番号
3.ご住所
4.電話番号
5.e-mailアドレス
6.キーワード:マカイバリ紅茶
をご記入の上tea@makaibari.co.jpにご応募ください。
締め切りは8月10日です。 当選者の方の発表はホームページにて行ないます。

■最後に
 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
 マカイバリ茶園、マカイバリ紅茶のことは伝えたいことがまだまだたくさんあります。そして環境保全者であるラジャ氏のような取り組みを日本の一人でも多くの方に知っていただければと切に願います。 このような環境の中で本当に心からおいしいと思える紅茶ができるのです。

  ラジャさん自らのテイスティングによるおいしい紅茶が届いています。ぜひ一度召し上がってみてください。 ラジャさんへのご質問などがありましたら、英訳をして伝えます。もちろん英文での質問も歓迎です。メールマガジンの感想・ご意見も承ります。 どうぞ来週もご購読くださいませ。

 

 


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