ダージリン・マカイバリ紅茶農園から届く、紅茶のメールマガジン「マカイバリ紅茶通信」

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マカイバリ紅茶通信

マカイバリ紅茶農園から届く紅茶のメールマガジン「マカイバリ茶園通信」。マカイバリ茶園主からの手紙や、マカイバリ茶園の紅茶のこと、シュタイナーのバイオダイナミック農法、そしてニューデリー駐在員からのインド情報など、旬の話題を盛りだくさんでお届け中です!

 

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ダージリン・マカイバリ紅茶通信
16号 2001年11月10日   日本産經新聞論説員・千野境子氏訪園とダージリン プランターズ クラブ

 こんにちは。マカイバリジャパンの石井です。
  すっかり寒くなりましたね。街ではマフラーをする女性、コートを着ている男性の姿を目にするようになりました。 木々の葉も色づき始め、いよいよ紅葉の季節の到来です。紅葉を楽しみながら熱い紅茶を楽しみたいです。

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INDEX
■PLANTER'S CLUB(プランターズクラブ)in Darjeeling
■紅茶教室のお知らせ
■茶園主ラジャ氏のメッセージ
■ラジャ氏の原文
■最後に
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■◇■PLANTER'S CLUB(プランターズクラブ)in Darjeeling■◇■
 10月22日から26日まで、日本産経新聞論説委員の千野境子さんが ダージリンを訪れました。マカイバリ・ジャパンの代表・石井洋子 も一緒に同行しました。 千野さんは明治初期、日本人として初めて1887年(明治10年) ダージリンを訪れた多田元吉氏(1829〜1896)の足跡を求めて取材に訪れました。

 当時日本の主要な輸出品目は生糸と緑茶でした。しかし、中国で作られた紅茶がイギリスで人気を呼ぶようになると明治政府は多田元吉を紅茶栽培調査員としてインド・ダージリンに派遣しました。 彼は紅茶の種子、製茶機械設計図、研究書などを持って帰国し、日本の紅茶業確立の中心的役割を演じたのです。 残念ながら気候風土の違いなどにより日本における紅茶栽培は大きくは発展しませんでしたが、静岡県丸子には今でも彼の 茶の木が残っているそうです。詳細は、日本産経新聞(12月中旬頃掲載予定)をお読みください。

 ラジャご夫妻は千野さんを100年以上の伝統をもつPLANTER'S CLUB (プランターズクラブ)に連れてってくださりました。 そこで何かしらの情報が得られると思ったためです。 PLANTER'S CLUBは由緒ある英国スタイルの茶園主をメンバーとする クラブです。バーがあったり、食事ができたり、宿泊もできます。イギリス植民地時代に建てたられたものです。当時茶園のオーナーはほとんどがイギリス人で、彼らの社交場となっていました。今もその当時の名残を残す大変素晴らしい建物です。ここは一般の人ははいることはできず、茶園のオーナーが一緒でないとはいれません。 今回は天気に恵まれ、テラスからカンチュンチェンガ(世界で3番目に高い山) を見ながら紅茶を飲みました。 きっと多田元吉氏も当時PLANTER'S CLUBを訪れたと思いますが、 この由緒あるクラブで紅茶を飲みながら、日本の紅茶業の将来について熱い思いを抱いたことと思います。


■◇■紅茶教室(Natural Tea Time Lesson)のお知らせ■◇■
 前回もお知らせした紅茶教室のお知らせです。早速に何人かのお客さまが申し込みをくださりました。 ありがとうございます。いつも試飲会を行っているナチュラル・ハーモニーさんで紅茶教室(Natural Tea Time Lesson)を行います。 春、夏、秋摘み、それぞれ旬のマカイバリ紅茶を飲み比べながら ナチュラルハーモニーオリジナルの旬の素材を使ったお菓子と 一緒にNatural Afternoon Teaを楽しみませんか? 紅茶の飲み方やいれ方だけでなく、自然のおいしさをぜひ体験していただき、その背景にある農法や生産者の思いなどもお話したいと思っています。ぜひご参加くださいませ。
日時 2001年11月15日(木)
時間 15:00 〜 16:30
定員 15名 参加費 1500円(消費税別)
場所 横浜市青葉区荏田西1-3-3 InterNatural Garden PLANT'S 内 Natural Harmony CAFE&DELI http://www.naturalharmony.co.jp/sub7htm.htm
定員になり次第締め切らせていただきます。
ご予約・問い合わせ先 045-910-1246 担当 横山さんまで

■◇■茶園主ラジャ氏のメッセージ■◇■
今回のお話は千野さんとマカイバリジャパンの代表・石井洋子がマカイバリ茶園を訪問したときの話です。
ラジャさんは、石井洋子を「Toyota Tigress(トヨタタイガー夫人)」、石井吉浩を「Toyota Tiger(トヨタタイガー)」、その娘を「Cub(虎の子)」というあだ名でよびます。これにはエピソードがあります。
2年前にラジャさんが日本を訪れたときに、九州で乗っていたタクシー(トヨタ車)から降りようとしたとき、タクシーがトランクに荷物を乗せたまま急に発進し、驚いた石井吉浩がそのタクシーに飛びつきました。ラジャさんにはその姿がまるで虎のように写ったみたいで、以来私たち家族はそのような呼び名で呼ばれています。

 素晴らしい一晩(泥棒がマカイバリ茶園に入り、コミュニティー全員で捕まえた夜のこと)を楽しんだ後、睡眠を取るため重い足取りで我が家に辿り着いたのは深夜でした。更にドゥルガ祭りの前にすべき仕事が山積していましたし、 その後石井夫人(私は彼女をトヨタ・タイガー夫人と呼んでいます) とその年下の虎の子、博子を出迎えにバグドグラ空港に急がなければなりませんでした。 私はシャワーを浴び、いつもと同じ1時間の瞑想(これはすぐにリフ レッシュを与えてくれ同時に大きな精気を漲らせてくれます)をし、 3杯の緑茶を飲みながら1皿のコーンフレイクを食べ、仕事にかかりました。 トヨタ・タイガー夫人と一緒に日本から著名なジャーナリスト,千野女史と助手のMr. ガリーが来られました。この助手は亡命中のダライラマ政府時 の議会メンバーの一人でデリーから来ていました。

 トヨタ・タイガー夫人は現在大好きな人達の一人ですので、この再会は素晴らしいものでした。 彼女は何事につけ熱心に喋り、又何時も笑顔を絶やしません。私は彼女が怒ったり落胆しているのを見た経験がありません。 バグドグラ空港は改築され、広いレストランがあります。ボーイ達は仲間の一員のように立ち回ります。私は何時も到着されたお客さん 全てをここで特別家庭料理としてチキンカツレツとビールでもてなしします。簡単な食事をしながらトヨタ・タイガー夫人がいかに日本で活躍されているかが理解出来ました。そして石井家家族全員がマカイバリ茶園精神を単に心からでは無く同時に、先進国日本で実際に行動の形で理解して頂いている事を本当に光栄と感じています。

 私達は車でマカイバリ茶園に登って行きました。千野女史は森林に驚きそれはあたかも100年前のように見えると言われました。工場に到着し、全員がコミュニティーの女性から伝統的な儀式で歓迎されました。 その時僧侶はガネーシャ寺院では平和と幸福の象徴である巻貝を吹き鳴らしていました。 知恵を象徴する象頭の神は優しく微笑んでいました。一同は私達に幸運をもたらせました。なぜならば茶摘み女性が数時間前に捕まえ た紅茶の神様(紅茶の葉の擬態動物)をコミュニティーが走りながら持ち込んで来たからです。この紅茶の神様の出現は、神様がマカイバリ茶園を永遠に発展させようとしている思し召しであると私はその時分かりました。

 タイガー夫人はマカイバリ茶園に数知れない程来てますが、紅茶の神様を見るのは初めてでした。茶葉そっくりのレプリカである独特な生物の出現で、彼女のみならず全員が完全に睡眠術にかかりました。暫くしてその神様は微かに動きました。皆はこの光景を撮りたいとカメラを取りに行きました。タイガー夫人は日本に帰り次第読者の皆様に間違いなくお見せするでしょう。全ての読者の方が心の中に自分の奇跡としてお持ちの紅茶の神様を探し求められるよう、来週迄お祈りします。

ラジャ・バナジー


■◇■ラジャ氏の原文 ■◇■
  It was far too late when I trudged up to my house for further sleep,after the night of excitement. Furthermore,I had a heap of work to organise prior to the holidays and then rush down to Bagdogra airport, to receive Mrs.Ishii( who I call Toyota Tigress) and her younger cub Hiroko.

  I had a shower, and my usual morning meditation for an hour(which refreshed immediately and filled me with great energy), a bowl of porridge with three cups of green Makaibari tea and set off to work. With the Tigress was a famous journalist from Japan , Ms.Chino and her assistant Mr.Gary--who is a member of the Dalai Lama's parliament in exile from Delhi.

  It was a splendidreunion,as the Tigress is one of my favourite people on this earth. She is so intense on whenever she talks on any subject, and she always has a big,big smile. I have never seen her angry or depressed. The airport is new and has a spacious restaurant. The bearers run it as a cooperative, and I always invite all visitors on arrival for the house speciality--chicken cutlets and beer. Over the simple meal,we caught up on all her activities at Japan,and indeed we felt greatly honoured that the entire Ishii family was firmly behind the vision of Makaibari--not only from the heart but also practically on the fields of urban Japan.

  We drove up to the Makaibari tea farm,and Ms.Chino was amazed at the woodlands and commented, this looks exactly as it was a hundred years ago. At the factory,all were greeted traditionally by the community ladies,whilst the priest blew the conch shell--as a symbol of peace and happiness.,at the Ganesha temple. The elephant headed God ,synbollising wisdom smiled beningly. The group were indeed lucky for us, for one of the assistants rushed up with a TEA DEVA which had been picked up by a tea picker a few hours ago. I knew then that the blessings of the ultimate evolution of Makaibari had decided to grace the visitors with its unique blessings.

  This was the first time that the Tigress had ever seen the Tea Deva,although she has visited Makaibari innumerable times. Not only her but the entire group were totally hypnotised by this unique living manifestation,which is avirtual replica of a tea leaf. After a while, a blur of activity occurred as everyone reached for their cameras to capture this sighting. No doubt the Tigress will share her photo with all readers when she returns to japan.

  Till next week, I pray that all readers seek the Tea Deva which is within everyone as one's personal wonder.

rajah banerjee


■◇■最後に■◇■
 最後まで読んでくださりましてありがとうございます。 今回マカイバリ茶園を訪れたときにみた紅茶の神様(Tea Deva)の 話など茶園訪問記は、今後メールマガジンやホームページなどで 発信していきますのでご購読ください。


  ではまた来週  ご意見・ご感想お待ちしております。  tea@makaibari.co.jp


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