ダージリン・マカイバリ紅茶農園から届く、紅茶のメールマガジン「マカイバリ紅茶通信」

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マカイバリ紅茶通信

マカイバリ紅茶農園から届く紅茶のメールマガジン「マカイバリ茶園通信」。マカイバリ茶園主からの手紙や、マカイバリ茶園の紅茶のこと、シュタイナーのバイオダイナミック農法、そしてニューデリー駐在員からのインド情報など、旬の話題を盛りだくさんでお届け中です!

 

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ダージリン・マカイバリ紅茶通信
14号 2001年10月28日   秋摘み紅茶オータムナルフラッシュ入荷!

 こんにちは。マカイバリジャパンの石井です。
 今週は配信が1日遅れまして申し訳ございませんでした。秋は旬の食べ物がおいしい季節です。今が旬の秋摘み紅茶オータムナルフラッシュも大変好評です。オータムナルフラッシュの到着を楽しみに待っていてくださったお客様も多く、毎日感謝の気持ちで発送作業をしております。
  ラジャさんに日本のお客さんの感想をメールで知らせると大変喜んでくれます。人気の夏摘み紅茶セカンドフラッシュはマスカットフレーバー の香りと味が特徴ですが、秋摘み紅茶オータムナルフラッシュは熟成された香り、深い味わい、そしていつまでも口の中に余韻が残る紅茶です。
 バイオダイナミック農法ならではの、まろやかさや 自然の甘さももろんあります。芸術の秋にふさわしい紅茶です。 深い味わいをじっくりとお楽しみください。


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INDEX
■11月1日は紅茶の日です
■ラジャ氏のメッセージ
■原文
■最後に
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■◇■11月1日は紅茶の日です■◇■
 11月1日は紅茶の日です。なぜ紅茶の日かというと、 1791年(寛永3)11月初めに当時ロシアにいた大黒屋光太夫が 日本に帰国するにあたり、女帝エカテリーナ2世から餞別として紅茶を贈られました。その時が日本人として初めて紅茶を飲んだ日とされています。これにちなんで日本紅茶協会が1983年に制定したのが 「紅茶の日」です。

 当時の日本は緑茶が中心でしたので、紅茶はなかなか普及しなかったそうです。日本でここまで紅茶が普及したのは戦後のことです。しかし、日本人の紅茶の需要量は英国人やインド人と比べるとまだまだ少ないです。英国やインドでは生活の中で紅茶が欠かせませんが日本では紅茶よりもコーヒーや緑茶が中心です。その理由はおいしい紅茶が日本にはまだ少ないことだと私個人は考えます。 最近は紅茶専門店も増え、おいしい紅茶を買えるようになりましたが、やはりダージリン紅茶の上質のものはほとんどがヨーロッパに輸出されています。インドでも本当においしいと思える紅茶を飲む機会は少ないです。

 その中で幸運にもおいしいと感激した紅茶にめぐりあったのがマカイバリ紅茶でした。以後この仕事に携わることになり、茶園主のラジャ夫妻とも家族以上のつきあいになりました。おいしい、そして安全で安心して飲める紅茶を日本に普及するべくマカイバリジャパンは努力していきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いします。


■◇■ラジャ氏からのメッセージ■◇■  
先週はメッセージをお休みして申し訳ありませんでした。今、ダージリンでは「デュセラ」という代表的インドの祭りの時期です。マカイバリ茶園でもこの祭りの時は工場を閉鎖してお休みです。
今日は「デュセラ」についての逸話です。

 この季節はダージリンの誰にとっても一年の特別な時期です。女神のドゥルガを祭って茶摘みシーズンの終わりを祝います。インドの最古の叙事詩の一つ、ラーマヤマの伝説によれば スリランカのラバナ王は苦痛を伴う程の懺悔と信仰を行いシバ王から不死の恩恵を授かりました。しかしながらシバ王は更にラバナ王がいかなる人間及び神からも殺されないことまでを付け加えました。この恩恵を受けて、ラバナ王は完全に暴君となり、権力を乱用して神々までもが犠牲になるようになりました。そこで神々は人間でも神で無いavatar(訳者注:権化)の ラーマを想像しました。

 ラーマは神でも及ばない完全無欠でした。妻のシータは美の化身であったので、ラバナ王はラーマから彼女を略奪する破目になり、その為ラーマは彼女の救出に航海に出かけました。ラバナの権力は強力で最初ラーマは彼の領域には侵入出来ませんでした。ラーマはラバナに勝てるように女王ドゥルガに祈願しました。 祈願している時、ラーマは108本の蓮をささげなければなりませんでした。 ドゥルガ女王はラーマを試す為その一本を隠してしまいました。 そして女王が107本しかないと指摘した時、ラーマはすぐさま 弓矢で自分の目を刳り出して不足した一本を補い、マントラの力にて108本にしました。ドゥルガ女王は満悦しラーマにラバナ王殺戮の力を与えました。 ラーマはこの恩恵を受け、ラバナ悪魔に勝利しました。それから全ての正義が不正に勝利する事を祝福する為にデュセラが祝われるようになりました。

 今年も例年通りコドバリ村とマカイバリ茶園で二つのデュセラ祭りが行われています。 マカイバリ茶園の生活方法を異なった局面から現在調査している二人のドイツ人学生と一緒に私は二つのお祭りに招待されています。 世界が非手的考えの放任に屈服しているように思われるので、今年のお祈りは非常に重要であるとコミュニティーのメンバーが私に言ってます。

 勿論私達全ては日本からの来客、洋子(マカイバリジャパン代表)及び 著名ジャーナリストの千野さんとデュセラの初日を一緒に祝います。紅茶カップからのマカイバリの精神(spirit)が、積極的なエネルギーが消極的なエネルギーを打ち勝つ意識を目覚めさすよう私達コミュニティー のメンバー全員で祈願します。 来週迄楽しい時をすごされるよう。   

ラジャ


■◇■ラジャ氏の原文 ■◇■
  It is a very special time of the year for all in the region. We celebrate the closing of the season by worshipping Godess Durga. Legend informs us from the Ramanaya--one of the greatest ancient scriptures of India,that Ravana the King of Sri Lanka, obtained the boon from Lord Shiva of perennial life,after painful penances and prayers. However,Shiva added a rider that Ravana's life could not be taken by any man or Deva(God). Blessed with this ,Ravana turned into a veritable tyrant, misusing his powers to such an extent,that even the Devas were victimised by his excesses. The Devas,created Rama-- an avatar--who was neither man or a god.

  Ram was the perfection of a human,yet not a God or Deva. His wife Sita too was incarnated, with such beauty, that Ravana had to steal her from Ram,for Ram to embark on his voyage to rescue her. Ravana was so powerful,that Ram initially could not penetrate Ravana's defence. Ram, prayed to Goddess Durga to overcome Ravana. During his prayers to Durga, he had to offer 108 lotuses. To test Ram,Godess Durga hid one of the lotuses. When she pointed out to Ram,that therre were only 107 lotuses, imeediately Ram offered to shoot out one of his eyes with his arrow to make up the missing number,and thus ensure the mantras completion. Durga was so pleased that she gave Ram the power to kill Ravana. Ram with this blessing, overcame the evil Ravana,hence celebrating Dussera is a celebration of the victory of all positive forces over evil ones.

  This year, as usual there will be two separate Dussera "pujas" in the MakaiBari as well as Kodobari villages. I have been invited to both,as well as the two German University students who are researching different aspects of the Makaibari way of life. The community members have informed me that this year's prayers are more significant as the world seems bent on unleashing the forces of negativity.

  Ofcourse all of us will also share the first day of Dussera with guests from Japan, Mrs.Yoko Ishii, with Ms.Chino--a famous jounalist from Japan. All members of the Makaibari community enclose prayers to all our readers,that the spirit of Makaibari from the tea cup--arouses all the positive energy to overcome each one's negativity-- for the radiance to emerge,and sweeten everyone that they come in touch with. Till next week-- may you all have a joyous time.

rajah banerjee

■◇■最後に■◇■
 最後まで読んでくださりましてありがとうございます。
 「デュセラ」は女神のドゥルガを祭るインドの大きな祭りです。マカイバリ茶園でも茶摘みも工場もお休みです。 コミュニティーの人たちはそれぞれに着飾り、今年の茶摘みシーズンの終わりを皆で祝います。
 11月下旬で今年の茶摘みは終了です。また来年の3月には春摘み紅茶ファーストフラッシュの茶摘みがはじまります。 今年もおいしい紅茶がとれたことを感謝し、来年も同様においしい紅茶がとれることを祈ります。

  ではまた来週  ご意見・ご感想お待ちしております。  tea@makaibari.co.jp

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